PR

結婚寸前で浮気相手と知った30歳の後悔|優しい先輩に騙された1年間と20年後の学び

恋愛の後悔体験談アイキャッチ|人生の後悔リアル図鑑 恋愛の後悔
この記事は約11分で読めます。

「Aさん、来月に結婚するんだって。羨ましい」

職場の女性同僚から、何気なくそう聞かされた瞬間、私は声を出しそうになるのをこらえました。

え?結婚?

だって私、Aさんからプロポーズなんて受けていません。一緒に結婚雑誌を眺めて、式場の話までしていたのに。

これは、優しい先輩店員と1年付き合っていた私が、ある日突然「浮気相手」だったと知った話です。

📌 体験者プロフィール

年代・性別:50代女性

関連カテゴリ:恋愛(職場恋愛・浮気相手と知らずに1年付き合った)

体験形態:実体験ベース

体験時期:2000年前後

当時の状況:30歳・飲食店勤務・結婚願望強め

※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。

30歳で始めた飲食店勤務と、先輩Aさんの優しさ

30歳の時、私は飲食店で働くことになりました。それまで別の仕事をしていたので、接客も厨房の流れも、何もかもが初めての経験。戸惑ってばかりの私を、度々フォローしてくれたのが先輩店員のAさんでした。

少しぽっちゃりした男性で、いつもニコニコしている。それがチャーミングなんです。接客する姿も丁寧で、彼に教わった通りにやってみたら、自分でも驚くくらい上達したんです。

「Aさんって、本当にいい人よね」

パートのおば様達も、口々にAさんを誉めていました。

「バス停まで遠いから、家まで送ってあげるよ」

家は反対方向なのに、わざわざ車で送ってくれることもありました。私の心は、だんだんAさんに傾いていきました。

それまでの私は、どちらかというと亭主関白タイプの男性が好きだったんです。引っ張ってくれる人、というか。でも、Aさんみたいに優しい男性もいいのかもしれない。そんなふうに、自分の好みまで揺らいでいきました。

Aさんから告白された夜の車中

「あのさ。君のことが気になるんだ」

いつものように仕事帰りに車で送ってくれた、ある日のこと。Aさんに真顔でそう言われました。いつもは三枚目のキャラクターなAさんが、この日は二枚目に見えたんです。

「僕と付き合ってくれないか?」

告白された時、私は本当に嬉しかった。だから、その場ですぐにOKしたんです。今思えば、もう少し慎重に考えてもよかったのかもしれません。

職場で隠した1年と、毎週のように通った高級店

職場の人にバレるのはさすがに恥ずかしいので、店内ではあまり親しく話さないようにしました。寂しいという気持ちもありましたが、それでも彼が好きだったんです。

ただ、付き合いはじめてから少しずつ気になったのは、彼の金銭感覚でした。デートで行くのは、いつもフレンチかイタリアン。金額もかなりなものです。彼は奢ると言ってくれたのですが、さすがに毎回は申し訳なくて、私のほうから割り勘を申し出ました。

交際3ヶ月後には、私の両親にも挨拶してくれたんです。母が「丁寧な人ね」と言ってくれたのも嬉しかった。

関連記事:追いかけた恋愛で結婚適齢期を失った後悔|復縁の半年後に再び別れた20代女性の話

「両親が沖縄に住んでいる」と挨拶を断られた違和感

私としては、私も彼のご両親に挨拶がしたかったんです。結婚を考えている相手なら、当然そう思いますよね。

でも、Aさんは少しだけ困った顔をして、やんわりと拒否しました。

「僕の両親は沖縄に住んでるんだ。北海道には年に一回ぐらいしか来れなくて…。挨拶はその時でいいよ」

その時は、なるほどと思ってしまったんです。沖縄と北海道なら、距離もあるし、年に一回くらいしか会えないものかもしれない。

今振り返ると、ここが最初のサインだったんです。でも当時の私は、彼を信じきっていたので、何の疑問も持ちませんでした。

結婚雑誌を一緒に眺めていた、満ち足りた週末

それからというもの、私たちの話題は結婚に関するものが多くなっていきました。

結婚雑誌を二人で読みながら、理想の式場を選んだり、披露宴に必要な資金を計算したり。

30代後半までには結婚したかった私としては、もうAさんしか考えられませんでした。

週末は彼の部屋に泊まるのが当たり前になっていて、私は彼のために料理を振る舞いました。美味しそうに食べてくれる姿に、私は満ち足りた気分になったんです。これが、これからずっと続いていくんだろうな、と。

浴槽に残されていた、長い茶髪のウェーブ

そんなある日のこと。

彼の部屋でお風呂を借りた時、浴槽の中に長い髪の毛が落ちていることに気づきました。茶髪で、ウェーブがかかっている。

私の髪は黒で、ストレートです。明らかに私のものではない。

もしかして、浮気?

胸がざわつきました。それでも、悪いほうに考えたくなかった私は、Aさんに直接確かめることにしたんです。

「ああ。この間、妹が泊まりにきたんだ。その時の物だよ」

その言葉を、私は疑いませんでした。妹さんがいるのか、ふうん。たったそれだけで、自分の中の不安を打ち消したんです。

デート場所が遠くなり、プレゼントが消えた頃

ところが、その日からです。

Aさんの態度が、少しずつ変わってきたんです。

デートに誘うと、なぜか必ず地元から遠い場所を選ぶ。会話も少なくなって、プレゼントもくれなくなる。交際1年の記念日も、小さなケーキひとつだけでした。

Aさんの心が私から離れていっているのを、肌で感じました。

もしかして、私は何か彼を怒らせてしまったのだろうか。私は不安に苛まれて、落ち着かない日々を過ごすようになりました。仕事中でも、ふとした瞬間に「最近、Aさん冷たくない?」と考えてしまう。

何が悪かったのか、自分でも分からなかったんです。

同僚の何気ない言葉で、全てがつながった瞬間

そんな時でした。

同じ店で働いている女性店員から、衝撃の言葉を聞いたのは。

「Aさん、来月に結婚するんだって。羨ましい」

え?と、私は思わず声を出しそうになりました。だって、私はプロポーズさえしてもらっていません。なのに結婚?しかも来月?

驚く私に、その同僚が詳しく教えてくれました。

「Aさん、長いこと遠距離恋愛してたのよ。彼女が帰国して、やっと結婚できるって喜んでたわ」

そこで思い出したのが、あの髪の毛です。茶髪で、ウェーブがかかっていた長い髪。

私は息を整えながら、もう一つだけ確認しました。

「Aさんって、妹さんいるよね?」

「いるわけないじゃない。Aさん一人っ子よ」

この瞬間、私は自分が浮気相手にされていたことを、はっきり知りました。

関連記事:10年付き合った彼を捨てて乗り換え結婚した後悔|元彼と比較し続ける30代女性の話

開き直った彼の言葉と、二度と会わないと決めた夜

その夜。Aさんに真相を確かめました。

すると、あっさりとその事実を認めたんです。

「彼女がなかなかイギリスから帰ってこなくて、寂しくて、つい…」

しどろもどろになって話すAさんに、私は怒りが抑えられませんでした。

一緒に結婚雑誌を見たり、将来についてあれこれ話したりしていた時間は、何だったんでしょう。私の両親に挨拶してくれた時には、将来は同居するとまで言ったんです。

私は思いつく限りの文句を彼にぶつけました。それでスッキリするわけじゃないのは分かっていたけど、とにかく言わないと気が済まなかった。

すると、呆れたことに彼は途中から開き直りました。

「だって、彼女がいるか聞かなかったじゃないか。だから僕は言わなかっただけだ。聞かなかったそっちが悪いんだろ」

なんて勝手な人なんだろう。こんな人を私は好きになったのか。そう思うと、怒りが収まらなくなりました。

「そっちだって良い思いしたんだろ?だったらそれでいいじゃないか」

ふてくされたように頬を膨らませる彼は、もはや私の知っているAさんではありませんでした。

「あなたとは二度と会いません」

それが、彼への最後の言葉でした。

翌日に仕事を辞めて、就職活動を始めた1ヶ月

別れた翌日、私は仕事を辞めることに決めました。

Aさんがいる職場で、平然と笑顔で接客なんて、私にはできそうもなかったから。あんなことがあった相手と毎日顔を合わせるのは、想像しただけで無理でした。

それからは、就職先を探す日々が始まりました。30歳を過ぎて、また一から仕事を探す。プライベートも仕事も、振り出しに戻ってしまった気がしました。

あの1年は何だったんだろう。結婚式場を二人で選んでいた時間も、毎週末料理を作っていた時間も、全部が嘘の上に成り立っていた。そう考えると、虚しさで何も手につかない日もありました。

30歳の1年を失った後悔と、慎重になった恋人選び

当時を振り返ると、なんて無駄な時間を過ごしたんだろう、と後悔しています。

30歳の貴重な1年を、結局は浮気相手として消費されてしまった。結婚を意識する年齢でその1年を失うのは、自分が思っていた以上に重いことでした。

ただ、それ以降は慎重に恋人を選ぶようになりました。優しさだけで判断しないこと。両親への挨拶が極端に難しい相手は警戒すること。デートの場所選びに違和感があったら、自分の感覚を信じること。

そういう細かいセンサーが、あの1年で身につきました。だから今でも、Aさんに対しては「許せない」と「教えてくれてありがとう」の両方の気持ちが、心のどこかにあるんです。

正解だったのかは、今でも分かりません。ただ、もう一度同じ過ちは繰り返したくない。それだけは、はっきりしています。

編集部より

恋愛で相手の嘘を見抜けなかったとき、人はつい「気づけなかった自分」を責めてしまいます。ですが多くのケースは、相手が巧妙に隠していたというのが実態です。両親への挨拶を不自然に避ける、デートの場所が急に遠くなる、説明のつかない髪の毛が残っている——こうした小さな違和感は、後から振り返って初めて意味のあるサインだったと分かることが少なくありません。やっかいなのは、渦中にいるときほど「相手を信じたい」という気持ちが、その違和感を自分でかき消してしまう点です。

困った時の選択肢

【相手への違和感を、一人で抱えている方へ】
「考えすぎかな」と打ち消してしまう小さな引っかかりも、声に出して誰かに話すと輪郭が見えてくることがあります。今の関係のモヤモヤを、専門のカウンセラーに落ち着いて話せる窓口です。
オンラインカウンセリング cotree

そのほか、状況に合わせて選べる窓口もまとめておきます。

・違和感や気持ちを、まず自分で書き出して整理したい
 → 心のAIパートナー【Awarefy】(自己理解・セルフケアアプリ)

公的な窓口としては、こころのもやもやを無料で相談できる「よりそいホットライン」(0120-279-338)もあります。

同じような後悔や、人を見極める考え方をめぐる本は、世の中にたくさんあります。気になった一冊を、まず無料で試す方法もあります。
・読んでみる
 → Kindle Unlimited(30日間無料体験)
・聴いてみる
 → Audible(30日間無料体験)

日々の小さな違和感や心の動きを書き留めておくと、後から振り返るときの手がかりになります。5年分を一冊に重ねられる連用日記は、そんな「記録して気づく」を続けたい人に選ばれています。

タイトルとURLをコピーしました