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偏差値より高い大学に面接一本で合格→中退した後悔|40代経営者が語る身の丈の話

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面接官に「キミ、よく受けたねw」と、第一声から失笑された。

それでも私は、心の中でガッツポーズをしていた。合格可能性E判定、安定ラインは偏差値72。その壁を、私は面接たった一本で突破して、憧れの難関大の門をくぐった。逆境を跳ね返した男。そう思えていたのは、最初の一週間だけでした。

これは、まぐれで身の丈を超えた場所に入ってしまった私の話です。

📌 体験者プロフィール

年代・性別:40代男性

関連カテゴリ:進学・学歴の後悔

体験形態:実体験ベース

進学先:難関大学(中退)

現在:独立して自分の会社を経営

※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。

偏差値65の進学校で、受験勉強をしなかった私

地方の進学校で、私の定位置は「偏差値65前後・中の上グループ」でした。可もなく不可もなく、というやつです。進学塾にも予備校にも興味がなくて、まともな受験勉強というものを、ほとんどしていませんでした。

きっかけは、軽音楽部です。当時、国内で大人気だったロックバンドがいて、私はそのメンバーに憧れていました。「あの人と同じ大学に行きたい」。本当に、それだけの理由で、自分の学力からするとそこそこ難関の大学を志望校に決めたんです。

今思えば、大学で何を学びたいかなんて、一ミリも考えていませんでした。

D判定。それでも「落ちたら働く」と言い切った

当時のセンター試験(今で言う共通テスト)の自己採点は、800点満点中582点。合格可能性の判定は「D(20%未満)」でした。

担任の先生は、進路を変えろの一点張り。両親も、せめて確実に受かる滑り止めを受けてくれと懇願してきました。それに対して私は、こう返したんです。

「大学に行きたいんじゃなくて、あの大学に行きたいだけだから、ノーセンキュー。落ちたら働くんで」

今振り返れば、顔から火が出るような態度で前期日程に臨みました。言い出したら聞かないタイプだったので、先生も親も終盤はドン引きで、匙を投げていたと思います。

前期は敵地視察。本命は「面接だけ」の後期だった

前期の二次試験は、予想どおりの大惨敗でした。でも、私はそもそも前期で勝負する気がなかったんです。本命は後期日程。前期試験は、そのための敵地視察に行ったくらいの感覚でした。

同じ大学でも、後期のほうが難易度が上がるのが普通です。後期の安定合格ラインは偏差値72まで跳ね上がっていて、私の合格可能性は「E(10%以下)」。センターで8割すら取れない人間が上がっていい土俵ではない、というのが世間の一般論でしょう。

ところが、です。私が受けた学科の後期二次試験は、まさかの「面接」オンリー。配点300点。小論文ですらない、ただの集団面接でした。

論戦や口喧嘩で負けた記憶が、ほとんどなかった私にとって、面接は世界一の得意科目です。我ながらたちが悪い話ですが、この方式を知ったとき「これは勝てる」と本気で思っていました。

センター9割の秀才に囲まれて、私はイキり散らかした

集団面接の当日。一緒になった他の4人は、センターの得点が全員ほぼ9割前後でした。一流大学を前期で受けて落ち、ここに流れてきた秀才ばかり。私だけ、悪い意味でレベルが違いました。

面接が進んで、滑り止めの話になります。他のみんなは、W大、K大と、一流どころの名前を次々に並べていく。その中で、私の口から出る学校名だけが、明らかに格が違う。普通なら、ここで一気に気後れする場面です。

でも、私の頭の中はむしろ逆でした。これは想定どおりのチャンスだ、と。そして、こう言い切ったんです。

「大学ならどこでもいいとは思っていません。御学一本です。家は裕福ではないので、浪人もできません。落ちたら働きます。今日は人生を賭けた勝負をしに、ここへ来ています」

面接の場で、堂々とイキり散らかす私。内心では「フッ…開始3分で決まったな…」と、すっかり調子に乗っていました。

面接官の教授には、第一声から「キミ、よく受けたねw」と失笑されました。普通ならへこむところでしょう。けれど、はなから面接フル勝負のつもりで来ている私には、「一番目立った、つかみは勝った」くらいにしか思えなかった。それくらい、自分の土俵だと信じきっていたんです。

普通なら、ここで見事に落とされるのが世の中の道理です。むしろ、そうあるべきだと思います。

でも、結果は、まさかの合格でした。

まさかの合格、そして地獄の始まり

絶望的な点数と偏差値から逆境を跳ね返した男。ますます調子に乗った私は、意気揚々とキャンパスの門をくぐりました。

これが、地獄の始まりでした。

一回目の講義から、何を言っているのかわからない

なにせ、周りとの基礎学力が違いすぎる。知的能力のレベルも、違いすぎました。専門科目の多くが、一回目の講義からもう、何を言っているのかさっぱりわからないんです。

高校数学はⅢCレベルまでしっかりマスターしているのが当たり前。英語も「単語力は問題ないよね、じゃあ実践いくよ」とばかりに、ガイダンスからアメリカ人が登場する。目を輝かせて講義を聞いている周りの学生とは裏腹に、私は最初から最後まで、中身がひとつも理解できませんでした。

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三倍勉強しないと追いつけない。でも、その時間がなかった

苦学生上等で、私は一年生の四月からアルバイトを詰め込んでいました。周りの三倍も五倍も勉強して食らいつかなければ置いていかれるのに、その時間の原資がない。

結局、このファーストステップの躓きを挽回することはできませんでした。大学は、あえなく中退です。

まぐれで勝っても、奇跡は続かない

一発勝負のまぐれに賭けて勝っても、その先のステージが自分の力を大きく超えていると、結局その後の奇跡は続かない。

これが、私の後悔であり、学びです。あのとき面接で口にした「人生を賭けた勝負」は、本当は、合格した後からが本番だったんですね。

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学び損なった分を、社会人になってから返済した

その後、フリーター状態を経て都内の会社に就職し、今は独立して自分の会社を持っています。

大学時代に学び損なった分は、サラリーマン時代の自己投資で返済したと思っています。ビジネス書は年間100冊以上読みました。プロジェクトマネジメントや対人スキル(カウンセリング、ビジネスコーチングなど)の、何十万円もするスクールにも通って、資格を取りました。

中退した人間が、社会に出てからもう一度、机に向かい直したわけです。

一流企業の人たちと学び合えたことが、本当の財産だった

その「社外の学び」の中では、高いスクールになると、一流企業から来た受講生も一定数います。

大企業の営業や人事の方々と、学友として一緒に学び、過ごす時間は、とても貴重なものでした。正直なところ、講座や資格そのものよりも、彼らとの交流の中からの学びのほうが、深かったように思います。

そして、学歴や業種が関係ない専門的な学びの場では、その講座にどれだけ熱を入れて吸収するかが勝負になります。そこで頑張って「すごい受講生だ」と周りに思われれば、名もない中小零細の社員である私でも、立派なキャリアの仲間たちにリスペクトしてもらえて、お互いに学び合える関係を作れる。そういう自信が、ようやくできました。

こういう体験がなければ、私はたぶん、大学受験で背伸びした挫折からずっと立ち直れず、華やかなキャリアの人たちに劣等感を抱えたまま、今も暮らしていたと思います。

今のステージで輝けないと感じているあなたへ

憧れの学校や会社に入ったけれど、周りのレベルが高すぎて、今のステージで自分が輝ける気がしない。そう感じている方がいるかもしれません。

弱みの克服にばかり意識の焦点を置いても、もう手遅れ、というパターンはあると思います。私が大学でそうだったように。

だから、今ここで発揮できる自分固有の強みは何か、をとことん突き詰めて考える。そこに時間とお金を惜しみなく投資して、自分の武器を磨く。そして何より、承認欲求を一度手放して、「どうすれば私は今、周りの人の役に立てるのか」に焦点を置くこと。私はこれが一番大切だと思っています。

最初にマネジメント系のスクールに通ったときも、支えになったのは、こんな気持ちでした。「ちゃんとした高等教育も管理職教育も受けてこなかった私では、周りのスタッフを成功に導けない。それは仲間に申し訳ない。自腹を切ってでも勉強して、成長して、みんなの役に立ちたい。みんなと一緒に勝ちたい」と。

正解だったのかは、正直、今でもよくわかりません。ただ、何でもいいので自助努力をしてみることは、おすすめできます。学び直しの手段は時代で変わるので、今ならAIを使い倒してみるのも、その入り口のひとつかもしれませんね。

編集部より

「逆転合格」「奇跡の合格」は、入学そのものを物語のゴールとして語られがちです。けれど合格はスタート地点で、その後の数年をどう過ごすかのほうが、進路の成否を大きく左右します。入り口の難易度(受かりやすさ)と、入った後に求められる学力・努力量がかみ合っていないと、今回のような“入ってから続かない”状態が起きやすい。志望校選びでは、受かるかどうかと同じくらい、入った後についていけるかも見ておきたいところです。とはいえ、進路での背伸びや躓きが人生を決めてしまうわけでもなく、学び直しの場は社会に出てからもいくらでもあるようです。

困った時の選択肢

【志望校選びで「入った後についていけるか」が不安な方へ】
受かることと、入った後に授業へついていけることは別の問題です。基礎学力に不安を残したまま背伸びすると、入学後に苦しくなることもあります。e-Live は、小中高生向けに基礎からマンツーマンで見てくれるオンライン家庭教師で、無料体験から試せます(お子さんの受験を考える保護者の方にも)。
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そのほか、状況に合わせて選べる窓口もまとめておきます。

・大人になってから、基礎をやり直したい(大学生・社会人の学び直し)
 → 全国オンラインで学べる大人の英会話倶楽部(大人向け・年齢を問わず)

・今いる場所で自分が輝けない気がして苦しい(劣等感の整理)
 → 心のAIパートナー【Awarefy】(自己理解・セルフケアアプリ)

・誰かに話して気持ちを整理したい
 → オンラインカウンセリング cotree

公的な制度としては、社会人の学び直しを支援する教育訓練給付制度(ハローワーク)があり、対象講座なら受講費の一部が支給されます。

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そして、机に向かい直すと決めたなら、本を開いたまま支えられるブックスタンドのような道具をひとつ用意しておくと、長く読んでも疲れにくく、学びの習慣が続けやすくなります。

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