人生で一度だけ、心から好きになった人がいました。
でもその人には、結局ひとことも気持ちを伝えられないまま。自分でその恋を終わらせてしまったんです。
これは、戦う前に逃げることを選んでしまった、私の片思いの後悔の話です。
📌 体験者プロフィール
・年代・性別:30代女性
・関連カテゴリ:恋愛(学生時代の片思い・告白できなかった後悔)
・体験形態:実体験ベース
・交際歴・現在の状況:交際経験なし・今は恋愛から離れて独身
※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。
「恋愛なんて私には無理」と、ずっと息を潜めていた
若い頃の私は、いつもどこか冷めた目をしていました。
周りの友達が当たり前みたいに恋人を作って、楽しそうにデートの話をしている。それを、劣等感を抱えながら眺めているような子でした。
人と深く関わる恋愛って、私にはハードルが高すぎて、正直こわかったんです。自分の本心を誰かに打ち明けるくらいなら、最初から何もなかったことにして、静かにしているほうがずっと楽でした。
傷つかないことを、いちばん優先していたんだと思います。
人生で一度だけ、自分とは正反対の人を好きになった
そんな私が、一度だけ本気で惹かれた人がいました。
その人は、私とは何もかも反対の人でした。誰にでも分け隔てなく明るく接していて、まわりには自然と人が集まっている。
私はというと、人付き合いが得意じゃなくて、部屋で小説を読んだり、動物や自然を眺めたりしている時間がいちばん好きで。だからその人が、まぶしくて仕方なかったんです。
最初は、住む世界が違う人だなって、遠くから見ているだけでした。それがあるきっかけで、少しずつ言葉を交わすようになって。
夜のベッドで、何度も告白の練習をした
気づいたら、憧れが恋に変わっていました。
「この気持ちを伝えたい」「もっと特別な関係になりたい」。夜、ベッドの中でスマホの画面を暗くしながら、何度も何度も、明日こそ言おうって練習していました。
こう切り出して、こう言われたら、こう返して。頭の中では、もう何十回も告白を終えていたんです。
それなのに、朝が来るたびに全部しぼんでいく。
翌日、その人の前に立つと、言葉が喉で止まった
実際にその人を前にすると、どうしても言葉が喉の奥でつかえてしまうんです。
「もし断られたら、どうしよう」「こんな暗い性格を知られたら、きっと幻滅される」。そんな考えが、いつも私の足を止めていました。
当時の私は、自分への自信が完全にゼロでした。
傷つくくらいなら、今の「ちょっと話せるクラスメイト」のままでいるほうが安全だって、本気で思い込んでいて。「私なんかが、あの人の隣に立てるわけがない」と、自分で勝手に線を引いて、諦める言い訳ばかり探していました。
挑む前から、自分で自分を断っていたんです。
「またいつでも会えるから」と嘘をついて、笑って手を振った
結局、卒業するその日まで、私は気持ちをひとことも伝えられませんでした。
最後のチャンスだった日も、「またいつでも会えるから」って自分に嘘をついて、笑顔で手を振って別れたんです。
それが、その人との最後になるなんて、思ってもいませんでした。
その人は遠くへ引っ越して、私はメッセージひとつ送れなかった
その後、その人は遠くの街へ引っ越してしまいました。
連絡先は残っていました。でも、私から何か送る勇気は、二度と湧いてこなかった。
結局、自然消滅みたいな形で、私の片思いは静かに終わりました。誰にも気づかれないまま、自分の中だけで幕を下ろした恋でした。
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一番やってはいけない「逃げる」を、選んでしまった
どうしてあの時、不格好でもいいから「好きです」のひとことが言えなかったんだろう。
今でもそう思います。もし勇気を出して伝えていたら、私の人生は、もっと違うものになっていたんじゃないか、って。
仮に振られていたとしても、それはそれで気持ちにケジメがついて、次に進めたはずなんです。
いちばんやってはいけない「戦わずに逃げる」を選んでしまった。そのせいで、私の中には消えない未練と、自分への嫌悪だけが残りました。
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30代になった今も、恋愛から離れたまま生きている
今の私は30代になって、独身のまま、恋愛とは距離を置いて暮らしています。
職場でもプライベートでも、誰かと深く関わろうという気力が、まるで湧いてこないんです。
あの恋以来、「どうせ自分は、誰かを好きになっても何も変えられない」「傷つくだけ損だ」という感覚が、どこかにずっと居座っている気がします。
誰かに好意を持たれること自体がこわくて、他人が自分の領域に入ってこないように、無意識に距離を取って生きてしまっています。
休日は誰もいない場所で、本と動物だけを眺めている
SNSを開けば、同世代が結婚しただの、子どもが生まれただのという話が、嫌でも目に入ってきます。
だから私は、もうネットをあまり見なくなりました。
休日は、人の少ない自然のある場所へ行って、動物を眺めたり、好きな小説に没頭したり。他人の気配を頭から閉め出している時間だけ、やっと心が静かでいられるんです。
平穏といえば平穏だけど、これでよかったのかは、自分でもよく分かりません。
いま、好きな人に何も言えず息を潜めているあなたへ
職場の人間関係がつらいとか、そういう後悔は、自分の動き方しだいでまだやり直せます。
でも、あの瞬間のチャンスだけは、どれだけお金を積んでも、どれだけ泣いても、もう戻ってこないんだなと思います。
もし今、「自信がないから」「関係が壊れるのが怖いから」と、好きな人に気持ちを言えずに立ち止まっている人がいたら。
私みたいに、30代になって誰もいない部屋で「あの時言っていれば」と思う日を、できれば迎えないでほしいんです。
振られたら、確かにその時はつらいです。自尊心はぼろぼろになるし、夜も眠れなくなるかもしれません。でも、その痛みは時間がちゃんと癒してくれるし、何より「自分は全力を出した」という納得が残ります。
何もせずに逃げた後悔は、何年経っても、何十年経っても薄まってくれません。そして、自分を好きになる力まで、少しずつ奪っていくような気がするんです。
自分に自信が持てず、一歩を踏み出せずにいる人へ
告白できなかった後悔がこれほど長く残るのは、「振られた」結果ではなく、「自分で自分の可能性を閉じてしまった」感覚が、自己肯定感ごと削っていくからなのかもしれません。
失敗の後悔は時間が薄めてくれますが、挑まなかった後悔は、次を試す力まで奪ってしまうことがあります。
だからこそ、いきなり傷つかずに済む方法を探すより、まず自分の気持ちを誰かと整理するところから始める手もあります。
困った時の選択肢
【自分の気持ちや自信と、まず向き合いたい方へ】
告白できなかったのは性格のせいではなく、ただ自信が持てなかっただけ…と振り返る人は少なくありません。自分の感情を書き出して整理するところから始めたいとき、AIと一緒にセルフケアできるアプリもあります。
→ 自分の気持ちを整理する【Awarefy】
そのほか、状況に合わせて選べる窓口もまとめておきます。
・誰かに話して、気持ちを整理したい
→ オンラインカウンセリング cotree
・「伝え方」そのものを学び直したい
→ 伝え方コミュニケーション検定
・次こそ恋愛に一歩踏み出したい(20代後半〜の恋愛・結婚を考える方へ)
→ 恋愛・結婚の無料カウンセリング ラポールアンカー
公的な窓口としては、よりそいホットライン(0120-279-338)が、生きづらさや孤独の相談に無料で乗ってくれます。
誰にも言えなかった気持ちを、物語の中で重ねてみたくなることもあります。気になった一冊を、まず無料で試す方法もあります。
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言葉にできなかった想いは、誰かに見せなくても、書き留めておくだけで少し軽くなることがあります。日記帳を、そっと隣に置いておくのもいいかもしれません。
