私の最初の恋愛の後悔は、好きな人を友達に譲ってしまったことでした。
高校1年の春、席が隣だった彼。気が合って、好き同士になって、付き合うことができたのに。たった数週間で別れることになりました。
理由は、友達の「実は私も彼が好きだった」という一言。
これは、30年以上経った今でも忘れられない、私の最初の恋愛の後悔と、そこから学んで人生の軸になったことについての話です。
📌 体験者プロフィール
・年代・性別:50代女性(体験当時は高校1年)
・関連カテゴリ:恋愛/初恋/友情と恋愛
・体験時期:高校1年の春(10代体験)/30年以上経った50代の振り返り
・体験形態:実体験ベース
・後悔のテーマ:友達のために初恋の彼を譲ってしまい30年以上後悔し続けたが、社会人時代に同じ轍を踏まなかったことで現在の夫と結婚継続中
※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。
高校1年の春、席が隣の彼と恋に落ちた
入学式の日、教室に入って席に着くと、隣に座ったのが彼でした。
最初は普通にクラスメイトとして話すだけだったのですが、何度か言葉を交わすうちに「あ、この子と話していると楽しいな」と思うようになっていったのです。
向こうも同じ気持ちを持ってくれていたようで、入学から1ヶ月もしないうちに「実は好きなんだ」と言ってくれました。
そして付き合うことになったのです。
人生で初めての彼氏。席は隣同士で、毎日授業の合間に話せる。放課後も一緒に下校する。今思い返してもキラキラした、純粋に幸せな日々でした。
「このまま、ずっとこの幸せが続くんだろうな」
そう思っていました。
関連記事:蕁麻疹で初恋に落ちた小6から告白できないまま中学卒業|彼女いない歴=年齢の30代男性の後悔
友達の「実は私も好きだった」で揺らいだ私の選択
ところが、付き合い始めて数週間が経ったある日のことです。
仲の良かった友達から、思いがけない言葉を聞きました。
「実は、私も彼のことが好きだったんだよね」
それを聞いた瞬間、私の中で何かが崩れました。
「私が知らなかっただけで、彼女もずっと彼のことを思っていたのか」 「私が彼と付き合ったことで、友達は傷ついていたのか」 「友達を裏切ってしまったのではないか」
頭の中はそんな思いでぐるぐるしました。
そして、私は彼に別れを告げる決断をしました。
理由は最後まで言えませんでした。彼を傷つけるだけだと思ったし、友達のことも守りたかったからです。彼は理解できないまま別れを受け入れざるを得ませんでした。
その後、その友達が彼に告白して、二人は付き合うようになりました。
私はそれを横目に見ながら、「自分は正しい選択をしたんだ」と必死に自分に言い聞かせていました。
でも、本当は違ったのです。
短大に進んでも忘れられなかった彼のこと
別れた後の高校時代も、その後の短大時代も、私はずっと彼のことを忘れることができませんでした。
「譲れるくらいなら、そんなに好きじゃなかったんじゃない?」
後にそう言われたこともあります。でも、それは違います。本当に好きだったのです。だからこそ、別れてしまったことを心から悔やみ、長い間引きずり続けました。
短大での新しい出会いがあっても、心のどこかで彼と比べてしまう。誰かと付き合っても、あの頃のような「ぴったり合う」感覚にはならない。
夜、一人で考え事をしていると、ふと「あの選択は本当に正しかったのか」という疑問が浮かびました。
友達を優先した結果、私は何を得たのか。 友達を傷つけまいとした結果、彼を傷つけ、自分も傷ついた。 そして友達は、結局その後しばらくして関係が薄くなっていきました。
「私は何のために彼を譲ったんだろう」
その問いは、何年経っても消えませんでした。
社会人になって、同じ轍を踏みかけた日
社会人になって会社に就職した私は、同期の中で凄く気が合う男性と出会いました。話していて楽しい、価値観が合う、一緒にいて自然体でいられる。高校時代の彼に重なるような感覚でした。
幸い、彼も私に好意を持ってくれて、付き合うことができました。
ところが、また同じことが起こったのです。
別の同期の女性から、こう言われました。
「実は私も彼のことが好きだったんだよね」
あの高校時代と全く同じ言葉。
一瞬、また自分の中で揺らぎが起きそうになりました。「彼女が傷つくなら、また私が身を引くべきなのか」と。
でも、すぐに思い直しました。
「いや、もう同じ後悔はしない」
高校時代の選択を、私は30年経った今でも引きずっている。あの選択がなければ、もっと幸せに過ごせていたかもしれない。同じ轍を踏むわけにはいかない。
私は彼との関係を続けることを選びました。
そしてその彼が、今の夫です。
結婚後も続いた「夫にちょっかい」問題
不思議なことに、結婚してからも夫に好意を寄せる女性は途切れませんでした。
結婚する時には、別の友達からこう言われたこともあります。
「私と彼と、どっちが大事?」
その友達は、後で知ったことですが、影で夫にアプローチしていました。私と夫の間に入ってこようとしていたのです。
ママ友になった人の中にも、「実は夫さんのことが気になっている」と打ち明けてきた人がいました。
驚いたことに、兄嫁にまで夫に近づこうとしてきたケースがありました。
「どうしていつもこうなるんだろう」
最初は不思議でした。でも、だんだん見えてきたのです。
世の中には、人の彼氏や夫に惹かれてしまう人が一定数いる。相手は誰でもいい、というより「人のものだから欲しくなる」という心理が働く人がいるのです。
そして、そういう人と関わるとこちらが大変な思いをします。
でも、もし高校時代の私のように毎回譲っていたら、私は今、結婚生活を続けられていなかったかもしれません。
30年以上経って気づいた恋愛で大切なこと
数々の経験を経て、私が辿り着いた答えはこうです。
恋愛は誰かが傷つくこともある
誰も傷つかない恋愛なんて、現実にはほとんど存在しないのではないか。それは仕方のないことなのだと、ある時から思うようになりました。
友達を取っても、その関係が続くとは限らない
私が高校時代に守ろうとした友情も、結局は続きませんでした。譲った相手の関係も長くは続かなかったし、彼との関係も失った。何も残らなかったのです。
好きな人は手放してはいけない
恋愛は遠慮していてはいけない。自分本位でいい。欲しいものは手放してはいけない。これが私の人生の軸になりました。
良い子ぶる必要はないのです。「友達のために身を引いた自分」を演じても、後で自分自身が一番傷つくだけだから。
関連記事:追いかけた恋愛で結婚適齢期を失った後悔|復縁の半年後に再び別れた20代女性の話
50代の今、振り返って思うこと
50代半ばを過ぎた今、私は夫とずっと結婚生活を続けています。
結婚する時の横やりに負けず、結婚してからの様々なちょっかいに負けず、ここまで来ました。「友達より夫を選ぶ」という決断を、何度もしてきました。
その結果、長く良い友人関係が築けている人もいます。本当に大切な友達は、人の彼や夫を奪おうとなんてしません。それをするような人とは、結局すぐに離れていくものです。
恋愛は一生続きます。
熟年になってもマッチングアプリで相手を探す人がいるし、老人ホームでも人気の異性を取り合うことがあると聞きます。誰かの好きな人を奪おうとする人は、年齢に関係なく存在するのです。
だから、好きな人ができたら手放してはいけない。遠慮してはいけない。これは恋愛だけでなく、人生のあらゆる場面で言えることだと感じています。
ただ、私は一つだけ自分に決めていることがあります。
「不倫はしない、略奪はしない」
人のものを奪う側にはならない。これは絶対に守ると決めています。されたら嫌なことは、自分もしないこと。基本中の基本です。
関連記事:我慢して我儘な友達と続けた20代の後悔|50代女性が学んだ人間関係をリセットする勇気
同じ後悔をしてほしくない、譲ってしまうあなたへ
もし今、あなたが「友達のために好きな人を諦めようとしている」のなら、私からは一つだけ伝えたいことがあります。
譲ったあなたの選択を、何十年も後悔し続ける可能性があります。
その時の私のように。
恋愛は、自分の気持ちに正直でいいのです。
人を傷つけたくない、友達を大切にしたいという気持ちはとても優しいものです。でもそれは、自分自身を犠牲にして守るべきものではありません。
好きな人を、簡単に手放さないでください。
編集部より
この記事で効いているのは、「実は私も彼が好きだった」という同じ一言が、高校でも社会人でも繰り返されたことです。最初は友達を思って身を引き、その選択を30年悔やんだ。二度目は引かずに、その相手と今も結婚が続いている。同じ場面で選択だけが分かれ、結末はここまで変わりました。優しさで好きな人を手放した代償は、当時の本人が思うよりずっと長く残ることがあります。誰も傷つかない道を探すより、自分の気持ちに正直でいるほうが、後で自分を責めずに済むのかもしれません。
困った時の選択肢
【気持ちの整理がつかないまま抱えている方へ】
「あのとき手放さなければ」という後悔は、一人で抱えるほど形を変えて長く残りがちです。まずは自分の気持ちを言葉にして整理するところから。AIと対話しながら自己理解を進められるセルフケアアプリです。
→ 心のAIパートナー【Awarefy】(自己理解・セルフケアアプリ)
そのほか、状況に合わせて選べる窓口もまとめておきます。
・誰かに話して気持ちを整理したい
→ オンラインカウンセリング cotree
・次の恋愛は前向きに、相性から確かめたい
→ ラポールアンカー 結婚フィーリングテスト(無料診断)
公的な窓口としては、よりそいホットライン(0120-279-338・こころや暮らしの悩みを無料で相談できる窓口)が、24時間つながります。
恋愛や、自分の気持ちとの向き合い方をめぐる本も、たくさんあります。気になった一冊を、まず無料で試す方法もあります。
・読んでみる
→ Kindle Unlimited(30日間無料体験)
・聴いてみる
→ Audible(30日間無料体験)
「あのとき手放さなければ」という後悔は、何十年も残ることがあります。気持ちは、遠慮せず言葉にして伝えていい。レターセットは、胸の内を正直に届けたいときに選ばれています。

