「野菜が固い、もっと肉を出せ」
これは、結婚して数年経った今、私が作った料理に向けて夫が日常的に投げかけてくる言葉です。
結婚相談所で出会い、1年の交際を経て選んだ夫。今、私はこの結婚を心から後悔しています。
これは、30歳を過ぎて自然な出会いを諦め、結婚相談所で「自分とは正反対のしっかりした人」を選んだ40代女性の話です。
📌 体験者プロフィール
・年代・性別:40代女性(体験当時は30歳過ぎ)
・関連カテゴリ:結婚/結婚相談所/結婚生活の後悔
・体験時期:30代(結婚相談所登録〜結婚後10年近い経過)/40代の現在進行形
・体験形態:実体験ベース
・後悔のテーマ:結婚相談所で出会った6歳年上の夫との結婚、交際時の優しさが結婚後に消失、現在も結婚生活継続中
※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。
自然な出会いを諦めて、結婚相談所の扉を開けた30歳
私が結婚相談所に登録したのは、30歳を過ぎた頃のことでした。
そろそろ結婚を意識し始めた時期でしたが、自然な出会いから恋愛をして結婚に至るのは、もはや難しいと感じていました。日常で出会いがあるわけでもなく、合コンや街コンに積極的に参加するタイプでもない。気づけば30歳という節目を越えていたのです。
そんなとき、友達から口コミの良い結婚相談所を紹介してもらいました。「真剣に結婚を考えている人が集まる場所だから」という言葉に背中を押され、思い切って登録することにしたのです。
私には、結婚相手に求める明確な条件がありました。
それは「自分とは違う性格を持つ人」ということです。
私自身、自分に自信がなく、頼りない部分があるという自覚がありました。だからこそ、自分にないものを持っている人と一緒になりたい。冷静で、しっかりしていて、何かあったときに支えてくれるような人。そういう相手と結婚すれば、自分の弱さも補ってもらえるだろうと考えていたのです。
6歳年上の彼に惹かれた決定打、ミュージカルのチケット
結婚相談所で紹介してもらったのが、現在の夫でした。
夫は私より6歳年上で、まさに私と正反対の性格をした人でした。いつでも堂々としていて、何かあっても冷静に対応してくれる。お付き合いをしている間、その姿は本当に頼もしく見えていました。
そんな夫との交際の中で、決定的に「この人と結婚したい」と感じた出来事があります。
最初のデートで、夫がご両親のためにミュージカルのチケットを購入していたという話を聞きました。ところがそのご両親が体調を崩してしまい、せっかくのチケットが無駄になりそうな状況だったのです。
夫はそれを「もったいないから一緒に行きませんか」と私に声をかけてくれました。
その瞬間、私は心の中で確信したのです。
「なんて家族思いの人なんだろう」
「この人となら、結婚しても家族を大切にしてくれる」
ご両親へのプレゼントを当たり前のように準備する優しさ、そしてそれを無駄にしないという気配り。私はその両方に強く惹かれました。
計画的なデートと丁寧なやり取り、信じきっていた未来
お付き合いをしている間、夫とは少し距離があったため、会えるのは週に一度ほどでした。
それでも毎日メールのやり取りは欠かさず、次に会うときにはどこに行こうか、何を食べようかと相談する日々が続きました。イベントを見つけては「これに行ってみない?」と提案してくれる、そんな計画性のある人だったのです。
私はその時間を心から楽しんでいました。
「お付き合いの時にこれだけ大切にしてくれるんだから、結婚してもこの関係は続くだろう」
そう信じて、疑いを持つことすらありませんでした。
私たちはすでに30歳を過ぎていて、夫に至っては40歳近かったこともあり、結婚を決めてからの動きは早いものでした。賃貸に住むよりも初めから家を買ってしまおうと話し合い、入籍前から一緒に一軒家探しを始めたのです。
希望に満ちた新生活が、すぐそこに迫っていました。
同居して初めて見えた、想像と全く違う夫の本当の姿
入籍を終え、新しい家での生活が始まりました。
私が想像していたのは、お付き合いの時のように一緒に出かけたり、ご両親への贈り物を考えたりする、温かい家庭生活でした。
しかし現実は、まったく違いました。
交際時の夫の姿
・週に一度のデートを計画的に組み立てる
・毎日メールで丁寧にやり取りをする
・ご両親へのミュージカルチケットを用意する気配り
・冷静で頼もしく見える立ち居振る舞い
結婚後の夫の姿
・休日に予定がなければ一日中ソファに寝転がっている
・スマホゲームを延々と続ける
・家の掃除も洗濯も一切しない
・脱いだ服はぐしゃぐしゃのまま床に放置
・自分の部屋すら片付けない
夫は長く一人暮らしをしてきたはずなのですが、その期間に培われたはずの自立した生活感は、結婚した途端にどこかへ消えてしまったのです。
何より私が驚いたのは、ご両親への気遣いがぴたりとなくなったことでした。
交際の決め手となったあのミュージカルのチケットの話のような、気の利いた行動は結婚後一度もありません。誕生日も、父の日も、母の日も、夫はまったくの無関心でした。あの時の優しさは、いったい何だったのだろうと思わずにはいられません。
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食卓に飛んでくる文句と、糖質制限料理への言葉
夫の本性は、毎日の食卓でも露わになりました。
私が時間をかけて作った料理に対しても、夫は遠慮なく文句を言ってくるのです。
「野菜が固い」
「もっと肉を出せ」
そんな言葉が、毎日のように飛んできます。
特に困ったのは、夫の血糖値が高いことが分かってからのことでした。私は夫の健康を考えて、糖質を抑えた料理を工夫して作るようになりました。栄養バランスを整え、味付けにも気を遣ってです。
ところが夫は、その料理にも「味が薄い」と言い放ちました。
そして食卓で勝手に調味料を追加してしまうのです。私が誰のために、何を考えて作っているのかは、夫の頭にはまったくありません。自分の食べたいものが食べたいように出てこなければ、それは夫にとって「ダメな料理」なのです。
こちらの気持ちや健康への配慮を、まったく考えない。自分の思ったことをそのまま口にする。
そんな夫の態度を毎日浴び続けるうちに、私の中には「この結婚は失敗だった」という思いが、確かな形で積もっていきました。
振り返って気づいた、お付き合いの時に見落としていた兆候
冷静になって振り返ってみると、お付き合いをしていた頃にも、気づける部分はあったのではないかと感じます。
私が「自分とは正反対で、自分の意見をしっかり言える人」を求めていたのは事実です。
ただ、その「自分の意見を言える」という性質は、別の角度から見れば「相手のことを考えずに思ったことを口にする」という性質でもありました。コインの裏表のように、同じものなのです。
そしてもう一つ、見落としていた重要なサインがありました。
それは、夫のご両親との関係性です。
結婚前に一度だけご両親にお会いしたのですが、その時の夫はご両親に対しても強気な態度で接していました。むしろ、ご両親の方が夫に対して気を使っているような関係に見えたのです。
あの時の私は、その光景を「ふーん」と眺めただけで終わらせてしまいました。
でも今になって思います。
家族にすら強気で接する人が、結婚相手に優しくあり続ける保証など、どこにもなかったのです。お付き合いをしている時から、ご両親との関係についてもっと話を聞いておくべきでした。家族との関わり方は、その人の本質をはっきりと映し出します。
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結婚相手選びで本当に大切だったこと
私が結婚で失敗した一番の要因は、「結婚後のことまで想像しきれていなかった」ということに尽きます。
結婚は、自分とはまったく違う人間と、毎日を共に過ごす生活です。
そこで本当に必要なのは、相手への思いやりであり、相手を理解しようとする姿勢であり、違いを受け入れる柔軟さです。
「自分にないものを持っている強さ」ではなく、「自分とは違う相手を受け入れられる優しさ」こそが、結婚相手を選ぶうえで最も大切な軸だったのです。
私はその軸を、完全に取り違えていました。
自分の弱さを補ってくれる強い人を求めた結果、私が手にしたのは、自分の思い通りにならないと不機嫌になる人でした。それは、強さではなく、未熟さでもあったのです。
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同じ後悔をしてほしくない、結婚相手選びに迷うあなたへ
これから結婚を考えている方に、私の体験から一つだけお伝えしたいことがあります。
結婚相手を選ぶときは、相手の「優しさ」「家族思い」「気配り」が、お付き合いの時だけのものなのか、それとも日常の根本にあるものなのか、よく見極めてほしいのです。
具体的には、相手が自分の家族(特にご両親)にどう接しているか。
長く一緒にいる人にどんな態度を取っているか。
機嫌が悪い時に何を口にするか。
こうした場面に、その人の本質が表れます。
そしてもう一つ。
「自分にないものを持っている人」ではなく、「自分とは違う相手を受け入れられる人」を選んでほしい。これは、私が10年近い結婚生活と無数の後悔の末にたどり着いた、一番大切な答えです。
私自身、もし離婚をしてもう一度結婚相手を選ぶことがあるならば、今度は違う視点で相手を見たいと考えています。
強さではなく、受容性。
意見の強さではなく、思いやり。
そういう人と歩む人生こそが、私が本当に望んでいたものだったのだと、今ならはっきりと分かります。
編集部より
この記事で刺さるのは、交際の決め手だった「ご両親へのミュージカルのチケット」が、結婚後にはご両親への気遣いゼロに反転したことです。求めていた「自分の意見をはっきり言える強さ」は、裏返せば「相手を考えずに思ったことを口にする」性質でもあった——同じものの表と裏でした。週一のデートとメールだけでは、相手が家族や身近な人にどう接するかは見えにくいもの。とりわけ親への態度はその人の本質を映しやすく、結婚相談所のように短期間で決める場面ほど、そこを意識して多角的に見ておくことが、後の後悔を減らす手がかりになります。
困った時の選択肢
【次こそ「結婚後まで」見極めて選びたい方へ】
求めた「強さ」が、結婚後に「自分本位」へ反転する——その見極めは、交際中の限られた時間ではどうしても難しいもの。婚活マッチングではなく、自分の選び方のクセや「うまくいかない原因」に向き合う恋愛・結婚コーチングです。
→ parcy’sの恋愛・結婚診断(5分)
そのほか、状況に合わせて選べる窓口もまとめておきます。
・次こそ価値観を見極めて選びたい
→ ラポールアンカー 無料カウンセリング
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・誰かに話して気持ちを整理したい
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公的な窓口としては、よりそいホットライン(0120-279-338・こころや暮らしの悩みを無料で相談できる窓口)が、24時間つながります。
結婚や、相手を見極める考え方をめぐる本も、たくさんあります。気になった一冊を、まず無料で試す方法もあります。
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