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服と推し活で散財し続けた20代の浪費癖の後悔|貯金は守れても人付き合いを失った話

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「あの頃の自分に、お金との付き合い方をひとつだけ教えられるなら」——五十代になった今でも、ときどきそんなことを考えます。お金のことは、私にとって一生かけて取り組む課題みたいなものです。ただ、つくづく当時カードやローンで生活する癖をつけなくてよかったと思っています。これは、湯水のようにお金を使っていた二十代の私が、財布の紐を締めるのと引き換えに、大切なものまで手放してしまった話です。

📌 体験者プロフィール

年代・性別:女性(体験当時20代)

関連カテゴリ:お金・買い物(衣類・推し活への散財/自力での家計立て直し)

体験形態:実体験ベース

現在の状況:使いすぎないよう意識しながら生活・お金は一生の課題として向き合い中

※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。

お金が入ったら全部使う、それが二十代の私でした

二十代のころの私は、お金が入ったら全部使ってしまう、典型的なタイプの人間でした。

地方の中小企業で事務職をしていて、給料は決して高くなかったんです。でも独身で実家暮らしだったこともあって、「まあ何とかなるでしょ」と、どこか楽観的なまま日々を送っていました。

家にお金を入れてはいましたが、自由に使えるお金が手元にそこそこ残る。その残ったぶんを、私はきれいに使い切っていました。貯めるという発想が、そもそも頭の中になかったんだと思います。

ダイエットに成功して、ファッションに火がつきました

そんな時に、ダイエットに成功したんです。それで、いろいろとファッションが楽しめるようになりました。

ファッション自体は、昔から好きでした。でも太っていたので、十代の頃はおしゃれとは無縁の生活だったんですよね。眺めるだけで終わっていた服が、ダイエットに成功したことで普通サイズが楽に入るようになって。それですっかり、ファッションにハマってしまいました。

着たかった服が着られる。その事実だけで、当時の私はちょっと浮かれてしまったというか。洋服にかけるお金が、目に見えて増えていきました。

毎週末、憧れのブランドに酔いしれていました

それからは、毎週末お店へ通っては、新作の服を見たり買ったりするのが当たり前になりました。

それまで眺めるだけだった憧れのブランドを、自分が着られる幸せ。そしてそれを手に入れられるようになった幸せに、当時の私はすっかり酔いしれていたんです。ファッション誌を参考にしながら、あれこれコーディネートを考えるのも楽しくて。

この頃は本当に、何も考えずに散財できて幸せでした。貯金も多少はありましたから、使いすぎても心配いらない。かなりイージーな生活を送っていたと思います。

気に入ったからと似たような服を何着も買ったり、靴もバッグも「今しか買えないし」と思いながら、あれこれ買い漁ったり。とにかく、ブレーキというものがありませんでした。

服の次は推し活へ、散財の矛先が移っただけでした

そうやってファッションを整えたところで、私はあることに気づきました。着ていくところがない、と。

お出かけ着はたくさんあるのに、それを着て出かけられるのが、買い物と一部の交友関係だけ。これはあまりにももったいない。なんとかしないと、と考えて——次に散財したのが、アイドルの応援でした。

今でいう推し活ですね。当時はそんな概念もなくて、ただのファン活動という感覚でしたが、これがまた楽しくて。結局のところ、散財する対象が服から推しに移っただけだったんですが、その時の私はそんなふうには思っていませんでした。

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遠征で世界は広がり、貯金は反比例に減っていきました

ファンクラブへ加入したり、地方のコンサートへ遠征したり。十代の頃はお小遣いがなくてできなかったことを、この時にめいっぱい楽しみました。

いろいろと世界が広がっていったのは、よかったと思います。でも、それと反比例する形で、貯金はどんどん減っていきました。

楽しいことにお金を使っている間は、減っていく残高のことなんて、ほとんど目に入らないんですよね。世界が広がる感覚のほうが、ずっと魅力的でしたから。

同年代の貯金額を聞いて、愕然としました

そんな時に、同年代の貯金額を聞く機会がありました。そして、愕然としたんです。

みんな数百万円は余裕で貯めている頃に、自分はたった数十万円しか持っていない。これはちょっとまずいんじゃないか、とそこで初めて気づきました。

結婚するにしてもしないにしても、お金がないことには、この先は不安だらけです。親も自分も、いつまでも若いわけじゃない。いつまでもこんな生活をしていたら、いつか破綻してしまう。

折しもその頃、身近なところで事業に失敗した話や、カードローンで破産したという話も耳に入ってきました。そこまでいったら、絶対に戻ってこられなくなる。そう考えた私は、一大決心をして、財布の紐を締めることにしたんです。

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お金で切れる縁なんて、まやかしだと思っていました

それまで湯水のごとく使っていたお金を、貯蓄のほうへシフトする。そうすることで、散財するクセは徐々に収まっていきました。

もちろん、口で言うほど簡単なことではありませんでした。そこに至るまでには、かなりのストレスや葛藤もあって。そして、金の切れ目が縁の切れ目とでもいうのか、人付き合いそのものが絶えてしまったりもしました。

その時の私は、「お金で切れる縁なんて、所詮まやかしだったんだ」と考えていたんです。でも、あとになって落ち着いて考えてみたら、その時に飲み会や付き合いを一切切ってしまったのは、かなり早計だったかなと思います。

プライスレスの思い出や付き合いというのも、確かにありましたから。それらを無駄金と言って、すべてやめてしまう必要は、なかったんじゃないか。今ではそう思うんです。

貯金を守る代わりに、ひとりになっていきました

でもその頃は、日々減っていく貯金残高を見て、とにかく焦っていました。だから、そこまで考える余裕はなかったんですよね。

そうして私は、散財癖を矯正する代わりに、周囲の人間関係から少しずつ孤立していきました。当たり前ですよね。お金を使いたくないからと、誘われてもすべて断っていたのですから。

その頃付き合いのあった人で、今でも連絡を取り合っているのは、ごく一部です。それも、そんなに頻繁というわけではありません。貯金を死守する代わりに、私はぼっち生活を送ることになりました。

人付き合いには、お金がかかると知りました

そういう生活を送ることで、人付き合いってすごくお金がかかるんだなあ、という実感もしました。

それと同時に、お金の価値観が違う人と付き合っていると、自分の金銭感覚もかなり狂ってしまうものなんだ、ということも身をもって体験しました。

人と関わることと、お金を使うこと。この二つは、私が思っていた以上にぴったりとくっついていて、簡単には切り離せないものだったんです。片方を手放そうとすると、もう片方まで一緒についてくる。そういうものなんだと思います。

高い授業料でしたが、今は納得しています

そんなふうに、多くの人間関係や、経験する機会を失った代わりに、私は多くの教訓も得ました。

目先の楽しみを優先することと、将来への貯蓄を増やすことと。どちらのルートを選べば正解だったのか、正直、今でもわかりません。ただ、若い頃の考え方のまま、この年齢まで来ていたら、本当に大変だっただろうなとは思います。

高い授業料でしたが、年齢相応の生活ができているのは、あの経験があったおかげだと、今は納得しています。それに——カードやローンで生活する癖をつけなくてよかった、というのは本当に思うところで。現金払いという考え方を徹底して教えてくれた両親や祖父母には、感謝しています。

今は、使いすぎないようにしながら、なんとか生活しています。お金のことは、たぶん一生の課題です。それでも、あの頃よりはずっと、お金と落ち着いて向き合えるようになりました。

編集部より

この体験談で印象的なのは、散財がエスカレートしても、最後までカードやローンには手を出さなかった点です。お金・買い物の後悔では借金が雪だるま式に膨らむケースが少なくありませんが、この方は「現金で使える範囲」の中だけで散財を完結させていました。だからこそ破産は免れた一方、ブレーキを踏むときには人付き合いごと断つという、振れ幅の大きい修正に向かったのだと読めます。浪費の反対側は、必ずしも堅実さではなく、極端な切り詰めになりうる——現金派ゆえの後悔の形がここにあります。

困った時の選択肢

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そのほか、状況に合わせて選べる窓口もまとめておきます。

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・まず自分の気持ちやお金との向き合い方を、落ち着いて整理したい
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・誰かに話して、お金や人付き合いのモヤモヤを整理したい
 → オンラインカウンセリング cotree

公的な窓口としては、消費生活センター(消費者ホットライン188)や、各自治体の家計・暮らしの相談窓口が無料で相談に乗ってくれます。

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