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仕事を優先して親友を失った20代男性の後悔|結婚式SNSで気付いた完全な疎外

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指先が冷たくなる感覚に襲われたのは、SNSで一枚の写真を見た瞬間でした。

共通の知人の結婚式。集まった友人たちの楽しそうな顔──そこに、自分はいませんでした。

これは、20代の頃に仕事を優先するあまり大学時代の親友との関係を絶ってしまった、30代男性の後悔の話です。

📌 体験者プロフィール

年代・性別:30代男性

関連カテゴリ:友人関係/仕事との両立

体験時期:20代の社会人時期〜30代の現在

体験形態:実体験ベース

後悔のテーマ:仕事を優先するあまり、大学時代の親友との連絡を絶ってしまい、SNSで自分の疎外を知ったこと

※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。

大学時代、何でも話せる親友がいた

大学時代、本当に何でも話せる親友がいました。

試験前の夜に図書館で朝まで一緒に勉強したり、失恋した時に一晩中付き合ってもらったり。あの頃は、お互いに支え合いながら生活していた気がします。

どんな話でも、その友人になら言える。そんな信頼感がありました。

今になって振り返ってみても、社会人になってからこれほど近い関係の友人は、もう一人もいません。

社会人になって、最初は月一で会っていた

大学を卒業して、お互いが社会人として忙しくなった後も、関係は続くはずだと思っていました。

実際、最初のうちはそうだったんです。

月に一度は必ず会って、飲みに行って、近況を報告し合っていました。仕事の話、職場の人間関係、将来の不安、なんとなく描いている夢。

そういう話を肩肘張らずにできる相手がいることは、社会人になってから余計にありがたく感じていた気がします。

ただ、その時間が永遠に続くものだとは、どこかで思い込んでいました。

仕事が忙しくなり、誘いを断り始めた

それから少し経って、自分の仕事が一気に忙しくなる時期に入りました。

週末の時間がほとんど取れなくなって、平日の夜もろくに早く帰れなくなって。気づけば、友人と会う機会はどんどん減って、連絡を取る頻度も少なくなっていきました。

頭のどこかでは「これはまずいかな」とは思っていたんです。

ただ、その変化に対して、特に気に留めることはありませんでした。仕事が落ち着いたら、また会えばいい。そう思って後回しにしていました。

「面倒くさい」と感じてしまった自分

ある日、その友人からLINEでメッセージが届きました。

「最近顔見ないけど生きてるか」「たまには息抜きしよう」。そんな、軽くて温かいメッセージでした。

そのメッセージを見た時──正直に言うと、心の中で冷たい反応をしてしまったんです。

「今、仕事が忙しいから無理」。そんな短い返信を送りました。

返信を送った瞬間、自分の中の正直な気持ちが見えた気がしました。誘いを面倒だと感じている自分が、そこにいたんです。

仕事に対する意識が強くなりすぎていて、友人との時間を作れない自分を、無意識に正当化していた。今振り返ると、あの時の自分は何かおかしかったような気がします。

無視を続けたうちに、向こうから連絡が来なくなった

その後も、友人からは何度か連絡がありました。

でも、私は次第に既読スルーや、忙しいという同じような返信を繰り返すようになっていきました。

最初は「今は忙しいけど、落ち着いたらまた会いたい」という気持ちもあったんです。ただ、その「落ち着いたら」がずるずる先延ばしになって、ある時から友人と会うこと自体が面倒に感じるようになってしまいました。

そして、ある日を境に、友人からの連絡がぱったりと来なくなりました。

連絡が途絶えてから、自分はその変化にすぐ気付けませんでした。忙しさに紛れて、相手がもう連絡をくれなくなったことに、何ヶ月も気付けなかった気がします。

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共通の知人の結婚式写真で、自分だけが写っていなかった

決定的な瞬間は、共通の知人の結婚式の写真をSNSで見た時でした。

集まった友人たちが楽しそうに写っている写真。あの頃よく一緒にいた顔ぶれ。

そして、その中に──自分はいませんでした。

その時、初めて気付きました。自分が完全に「あちら側」から見えない存在になっていたこと。連絡を取らないことを選び続けた結果、自分はもうそのグループの一員ではなくなっていたこと。

指先が冷たくなるような感覚に襲われて、その場でスマホを放り出しました。何とも言えない虚しさが胸の中で広がって、しばらく動けませんでした。

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失って初めて気付いた、人間関係の重さ

その後、何度も友人の名前を見返しました。

過去のLINEの履歴、大学時代の写真、何気ない言葉のやり取り。全部が、急に重く感じられて。

でも、もう連絡を取ることができないんです。連絡を取れないというより、取れる空気じゃない。

正確に言うと──「自分が連絡してこなかった分の時間」が、そこに横たわっていて、それを乗り越える勇気が出なかった、というのが本音です。

仕事を優先するあまり、人間関係を犠牲にしていたこと。自分が思っていた以上に、自己中心的に動いていたこと。

そういうことを、今さら自覚しました。

関連記事:我慢して我儘な友達と続けた20代の後悔|50代女性が学んだ人間関係をリセットする勇気

30代になった今、人との時間の作り方は少し変わった

それから何年も経って、30代になった今。

仕事を理由に人付き合いを切ってしまう自分の癖は、まだ完全にはなくなっていません。忙しい時期になると、つい返信が遅れる、つい誘いを断る、つい「また今度」と言ってしまう。

正直、人間ってそんなに簡単には変われないんだなと、自分の弱さも含めて受け止めています。

ただ、あの結婚式の写真を見た瞬間の冷たい感覚は、今でも忘れていません。

あの感覚を二度と味わいたくないという気持ちはずっとあって。だから、最近は意識して、「忙しいから」を理由にしないように努めています。

完璧にはできないんですけど、「ちょっとでも会う」「短いLINEだけでも返す」みたいな小さな積み重ねを大事にするようになりました。

それで関係が修復できるわけではなくて、もうあの親友とは連絡を取れないままです。

ただ、これから出会う人や、今まだ繋がっている人との関係を同じ轍にはしたくない。そう思って、自分なりに動いています。

同じ後悔を抱える方へ

仕事が忙しくて、友人からの誘いを断り続けてしまっている方は、もしかしたら自分と同じような状況にいるのかもしれません。

「落ち着いたら連絡しよう」と思っているうちに、相手からの連絡が止まることがあります。そして、止まった連絡を再開させるのは、想像以上に難しい。

これは正解の話というより、自分の失敗を共有したい話です。忙しさを理由にしてしまうと、何が起きるか。私自身、まだその後悔の中にいます。

仕事の成果は時間が経てば積み上がる場面もあるけれど、人間関係はそうじゃない。切れた関係は、簡単には戻らない。

少しだけでも、目の前の人との時間に向き合う余地を残しておいてほしい──そう、過去の自分にも、似た立場の誰かにも、伝えたいなと思います。

編集部より

この記事で刺さるのは、「最近顔見ないけど生きてるか」という軽くて温かい誘いを、忙しさのなかで「面倒」と感じてしまった瞬間です。仕事に没頭する時期は、人付き合いを後回しにすることが正当化されやすい。けれど相手の時間も同じように流れていて、「落ち着いたら」と思っているうちに、相手の生活には別のつながりが定着し、自分の居場所は静かになくなっていきます。結婚式の写真に自分だけがいない——そう気づいてからでは、間に横たわった空白を越える勇気はなかなか出ません。だからこそ、短い一言を今日のうちに返しておくことが効きます。

困った時の選択肢

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