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妻の浮気で離婚を決めた後悔|一度別れて同じ相手と再婚した40代3児の父の話

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パートに出た妻の帰りが、朝になる日が増えていた。
ある夜、私は車のGPSの履歴を開いた。職場ではない、街灯も少ない暗い場所に、二時間も停まった記録が残っていた。

📌 体験者プロフィール

年代・性別:40代男性(体験当時)

関連カテゴリ:結婚・離婚(浮気・離婚・再婚)

体験形態:実体験ベース

家族構成:妻・子ども三人(当時は大学生・高校生・小学生)

婚姻状況:一度離婚し、その後同じ相手と再婚して現在も継続中

※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。

三十五年前、飲食店のバイト先で出会った

妻のよしことの出会いは、もう三十五年も前になる。飲食関係のアルバイト先で知り合って、半年ほどしてから付き合うようになった。

当時の私も会社員だったが、給料が安かった。趣味でパチンコをやっていて、その資金を作るために副業もしていた。今思えば褒められた暮らしぶりではないが、若かったし、なんとかなると思っていた。

付き合って三ヶ月、私のせいで別れ話になった

交際を始めて三ヶ月ほどで、私たちは喧嘩をした。原因は私にあった。バイト先の別の女性従業員と、必要以上に仲が良すぎたのだ。

そのことがきっかけで別れ話になり、その日は結論を出さないまま家に帰った。けれど帰り道、なぜか唐突に「よしこと別れたら、自分は一生結婚できない」という考えが頭に浮かんだ。

理屈ではなかった。ただ、そう思った。それからの私は、曖昧な態度を改めることを約束し、結婚を前提とした付き合いを始めた。

卒業と同時の妊娠で、計画は全部やり直しになった

よしこは当時まだ専門学生だった。卒業して少し社会に出てから結婚する——そう計画して、彼女のご両親にもきちんと挨拶を済ませ、すべては順調に進んでいた。

ところが、卒業とほぼ同時に妊娠が発覚した。計画は全部見直しになった。卒業してすぐに籍を入れ、お腹が大きくなる前に結婚式を済ませ、二人の生活が始まった。

そんなドタバタしたスタートだったが、二人とも若く、毎日が新鮮で楽しかった。

結婚一周年の直前に、父が亡くなった

新婚の頃の思い出として最初に浮かぶのは、二人のことというより、結婚一周年を迎える直前に私の父が亡くなったことだ。

そのとき上の子はまだ生後半年で、子育てで手一杯のなか、よしこには私の母を支えるために一ヶ月ほど同居までさせてしまった。

私自身も父を亡くしたショックで、何もかもをよしこに任せきりにしていた。今振り返れば、彼女には気苦労しかなかっただろうと思う。

子どもが三人になり、妻がパートに出た

その後、二人目、三人目と子どもが生まれ、三人の子を授かった。幸せだった。

ただ、子どもが増えてお金がかかり始めた頃、よしこが「パートに出たい」と言い出した。私の給料もまだそれほど良くなく、正直、そのときは少し不安を感じた。それでも、働いてもらうことにした。

帰りが遅くなった妻と、GPSが示した暗い場所

パートに出て一年ほどした頃から、よしこの様子に違和感を覚えるようになった。

最初は「なんとなく帰りが遅くなったな」という程度だった。けれど、それが確信に変わるまで、そう長くはかからなかった。

彼女の仕事は深夜の店のクローズ作業だったが、帰宅が朝になることが増えていった。気になって車のGPSの履歴を調べると、職場とはまったく別の場所に、二時間も停まっている記録があった。

そこは車の通りもほとんどなく、街灯も少ない、暗い場所だった。

問い詰めても、返ってくるのは決まり文句だった

そのことをよしこに話すと、案の定はぐらかされた。

「仕事の相談に乗ってもらっているだけ」

まあ、よく聞くセリフだなと思った。それ以上は、何も出てこなかった。

妻を労うはずのランチで、かかってきた一本の電話

別の日、私はよしこを労うために会社を休んで、二人でランチを食べに行くことにした。

最初、彼女はなぜか乗り気ではなかった。そんなとき、よしこの携帯に一本の電話がかかってきて、彼女は何やらコソコソと話し始めた。

私はそれを少し離れたところから見ていた。電話を切ったよしこが席を立った隙に、私は着信履歴を開いて、その番号を控えた。そして、折り返し電話をかけた。

出たのは、男の声だった。

本当は「人の妻に手を出すな」と言うつもりだった。だが、実際に私の口から出たのは、まったく違う言葉だった。

「すみません、田中さんですか?」

「違います」

「あ、間違えました。すみません」

現実なんて、こんなものなのだろう。

もう、見ないふりはできなかった

深夜の暗い場所。男とのコソコソ話。振り返れば、数々の怪しい言動。

もう、見ないふりはできなかった。我慢の限界がきていた。

私は離婚話を持ちかけた。子どもの親権は渡さないこと、面会はさせること、慰謝料は親権を手放してくれるなら請求しないこと——口頭でそう説明すると、よしこはあっさりと承諾した。

その態度を見て、「もう、完全に相手にのめり込んでいるんだな」と感じた。

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相手は、十歳ほど年下の売れないシンガーだった

一応、相手の情報もある程度は聞いた。三十代前半、フリーターで、音楽で一花咲かせたいのだという。

「昭和のロックスターでも目指す、売れないシンガーか」と思った。私より十歳ほど年下。フリーターでこの先どうやって生活していくのか、こちらが心配になるほどだった。

それでも、浮気をしたのは向こうだ。最終的には「もう知ったことか」と、離婚を決意した。

三人の子どもと、目の回る日々が始まった

離婚後、男手ひとつで三人の子どもを育てるのは、想像以上に大変だった。

ちょうど仕事も東京に変わってしまい、毎日朝早くからお弁当を作り、夜は夜でおかずを作る。文字どおり、目の回るような忙しさだった。

このときばかりは、「離婚を早まったのだろうか」と思うこともあった。

玄関の鍵が開く音がして、娘が妻を連れてきた

そんなある日のことだ。仕事を休んで家でのんびりしていると、玄関がガチャリと開く音がした。

何事かと思って下に降りると、娘が、よしこを連れて家に上がっているところだった。

そのときのよしこは、一週間も風呂に入れていないような、なんとも見窄らしい姿をしていた。

「だから言わんこっちゃない」という気持ちと、「なんとかしてあげるか」という気持ち。自分でもよくわからない感情に囚われたことを、今でも思い出す。

それがきっかけで、私たちはもう一度一緒に暮らすことになり、今に至っている。

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同じ人と、もう一度

浮気をされたこと自体は、今も許せたわけではない。

ただ、今になって思うのは、自分にまったく非がなかったとは思いたくないけれど、浮気をするきっかけのようなものは、何かしらあったのだろう、ということだ。

あの一件で私が学んだのは、感情に流されずに話す、ということだった。あのとき、もう少し冷静に話せていたら、違う道もあったのかもしれない。

普通なら、一度別れた同じ人と再婚することなんて、ないのだと思う。それでも私がそうしたのは、付き合い始めの頃に抱いていた「好きだ」という感情なのか、それとも「この人じゃなきゃダメだ」という、何か運命的なものがあったからなのか。

答えは、今でもよくわからない。

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編集部より

配偶者の浮気は、決定的な証拠よりも先に「説明のつかない違和感」として積み重なっていくことが多いものです。深夜の不在、はぐらかされる会話、折り返した電話口の他人の声。確信に変わった瞬間に感情が振り切れ、その勢いのまま離婚を切り出してしまうケースは少なくありません。ただ、後になって悔やまれるのは相手の非そのものより、「冷静に話す前に決めてしまった」という進め方のほうだったりします。怒りの底に未練が残っているとき、別れは一度では終わらないこともあります。

困った時の選択肢

【裏切りの傷や、続けるか別れるかの迷いを抱えている方へ】
怒りと未練が同時に押し寄せているときほど、一人で結論を出すと後から揺れ戻しが来やすいものです。専門のカウンセラーに気持ちを話して整理するだけでも、感情と事実を切り分けやすくなります。
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そのほか、状況に合わせて選べる窓口もまとめておきます。

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