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愛猫の異変を様子見して後遺症を残した後悔|20代で放置した50代男性の話

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今、シロはリードに繋がれて暮らしています。

室内飼いの猫なのに、家の中すら自由に歩かせてやれない。

全部、あの三日間を「様子を見るだけ」で済ませた、私のせいです。

📌 体験者プロフィール

・年代・性別:50代以上の男性(体験当時は20代半ば)

・関連カテゴリ:ペットの後悔(多頭飼い・猫)

・体験形態:実体験ベース

・当時の飼育状況:白猫のシロ(当時子猫)、先住猫、シロの兄弟猫の多頭飼い

※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。

自分が体調を崩しても、病院に行かない人間でした

先に言っておくと、私はもともと健康管理がいい加減な人間です。

風邪をひいても、熱が出ても、病院に行ったりはしません。寝て起きたら治ってるだろう、くらいに思って放っておくタイプでした。

その至らなさが、結局は何も悪くないシロに全部いってしまった。

今でも、そこが一番悔やまれるところなんです。

先住猫は一度も病院いらずで、すくすく育っていた

シロを飼う前から、うちにはもう一匹、先住猫がいました。

この子がまた、病気らしい病気を一度もしない子で。動物病院に連れて行かなくても、勝手に元気にすくすく育ってくれていたんです。

自分も病院に行かない。猫も医者いらず。

今思えば、この二つが重なったのが良くなかった。猫なんて放っておいても大丈夫なものだ、と、どこかで完全に油断していました。

体重も測らず、ただ餌をあげるだけの日々だった

シロの世話も、その調子でした。

体重を測るなんてこともしない。健康状態を気にかけるでもなく、ただ漫然と餌をあげるだけの日々です。

先住猫とシロ、それからシロの兄弟猫。何匹もいたのに、一匹ずつの様子をちゃんと見ていたかと言われると、正直、自信がありません。

可愛がってはいたんです。でも、それと健康を守ることは、別の話でした。

ある日、いつも走り回るシロがグッタリ動かなくなった

そんなある日のことです。

シロの様子が、どうもおかしい。いつもは元気よく走り回っているのに、グッタリして動こうとしないんです。

今になって思えば、ここで動物病院に連れて行っていれば、何も残らなかったのかもしれません。

でも、私は放置しました。

自分だって風邪で寝込んでも病院には行かない。先住猫も医者いらずで元気だった。だからシロもすぐ治るだろう、と。

そう思って、何もしませんでした。

翌日になっても戻らない。それでも私は様子を見た

ところが翌日になっても、シロの体調は戻りません。

それでも私は、まだ動きませんでした。

一日で治らないことなんて、よくある話です。自分も風邪で二日くらい学校を休んだことはあったし、そういうこともあるだろう、と。

体調が戻らないシロを横目に、また様子を見ることにしたんです。

三日目に回復したとき、「行かなくて正解」と思ってしまった

体調が悪いと気づいてから三日目。シロは回復しました。

以前のように元気よく走るようになって、兄弟猫とも楽しそうに遊び出して。

人間でいう風邪みたいなものだったんだろう。数日しんどそうだったけど、すぐ治った。病院に連れて行かなくて正解だったな。治療費だって高くつくし、見守るだけにしてよかった——。

そんなふうに、私は受け取っていました。

これが、とんでもない大間違いだったんです。

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走り回るのに、どこか変だった

確かにシロは、また走り回るようになりました。

でも、どこか変なんです。

兄弟猫と走り回っていても、不意に追いかけるのをやめてしまう。私が猫じゃらしで遊んでやっていても、急に追うのをやめる。

これまでそんなことはなかっただけに、違和感だけがずっと残りました。

シロは、上が見えなくなっていた

様子がおかしい。そう思いながらシロを観察しているうちに、私はあることに気づきます。

兄弟猫が椅子に飛び乗ったとき。私が猫じゃらしを上のほうに放ったとき。そのたびにシロの動きが、ピタッと止まるんです。

そう、シロは上が見えなくなっていました。

さすがにこれは問題だと、ようやく動物病院へ連れて行きました。でも、時すでに遅し。

獣医さんからは、子猫の頃に高い熱を出すと視力が落ちてしまうことがあって、もう治らない、と告げられました。

あの三日間、熱を出していたシロを「寝てれば治る」で放っておいた。その数日が、戻らない後遺症になっていたんです。

気づいた初日にすぐ連れて行っていれば。何度そう思ったか分かりません。

もう一つの後遺症は、他の猫への異常な攻撃性だった

後遺症は、それだけではありませんでした。

この頃にはシロも成猫と同じ大きさにまで育っていたのですが、なぜか他の猫を、ひどく嫌うようになっていたんです。

先住猫を嫌がるのは、まだ分かります。仲良くしていたとはいえ、シロからすれば元は他人ですから。

でも、一緒に生まれた兄弟猫にまで、尋常じゃない嫌い方をするようになりました。

言いづらいのですが、他の猫を殺そうとするレベルなんです。

普通、猫同士の喧嘩なんて、少し猫キックでやり合って十秒もせずに終わるものです。でもシロは違いました。相手が逃げても追いかける。兄弟猫が悲鳴をあげて血だらけになっても、攻撃が止まらない。

攻撃を受けた猫は、傷ができたり、その部分がハゲてしまったり。しまいには兄弟猫のほうがノイローゼのようになってしまいました。

おそらく、後遺症のせいで、他の猫に対して恐ろしいほど攻撃的になってしまった。

目が見えなくなっただけでなく、他の猫との関係まで、断ち切ってしまったんです。

別室に隔離し、リードに繋いで飼うしかなかった

結局、他の猫たちと同じ部屋でシロを飼うわけにはいかなくなりました。

シロだけを別室で暮らさせることにしたんです。

それでも、ドアを開けた隙に他の猫の部屋へ行ってしまうことがあって。途中からは、リードに繋いで飼うようになりました。

もともと室内飼いで自由は少ないのに、リードに繋がれては、行動範囲はさらに狭くなります。

これも、シロにとってはかなりのストレスだったと思います。

今もシロと過ごすたび、あの三日間を思い出す

そういう事情があったので、私は家にいるあいだ、他の猫よりもシロと一緒に過ごすようにしました。

せめてもの、罪滅ぼしのつもりで。

でも、シロと過ごすたびに思うんです。

あのとき、すぐ病院に連れて行っていれば。「様子を見る」なんてしなければ。こんなふうに目を奪うことも、リードに繋ぐこともなかったろうに、と。

健康管理をきちんとしていれば防げたはずの後悔を、私は今も抱え続けています。

もし、愛猫の様子がいつもと違うと感じている方がいたら。どうか「寝てれば治る」を、自分の物差しで当てはめないでください。

言葉を持たないあの子たちの一日は、こちらが思うよりずっと、重いのですから。

関連記事:愛犬の心臓病で手術を先延ばしにした後悔|僧帽弁閉鎖不全症と看取った40代男性の話

編集部より

子猫や高齢の猫は、体調を崩しても症状がはっきり表に出にくく、進行も早いと言われます。本記事で起きた「高熱のあとに視力や行動面の後遺症が残る」というのも、一度元気そうに戻ったからこそ見落とされやすいケースです。人間の「一晩寝れば治る」という感覚は、体の小さな動物にはそのまま当てはまりません。走り回れるようになった=完全に回復した、とは限らない——この一点を知っているだけで、受診のタイミングは変わってきます。

困った時の選択肢

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そのほか、状況に合わせて選べる窓口もまとめておきます。

・あのときの判断を、一人で抱えて苦しいと感じる
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・自分を責めすぎてしまう気持ちを、まず整理したい
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公的な窓口としては、よりそいホットライン(よりそい支援・無料)が、つらい気持ちの相談に乗ってくれます。

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体重を測る習慣があるだけで、『いつもと違う』に気づける日があります。あの頃の自分に、一台すすめたい。

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