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愛猫の異変を仕事優先で見逃した20代の後悔|30代で保護猫の健康管理を徹底する男性の話

ペットの後悔体験談アイキャッチ|人生の後悔リアル図鑑 ペットの後悔
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抱っこした瞬間、びっくりするくらい軽く感じたんです。

いつもならもっとずっしりしてるはずなのに。その日、ベッドの下で丸くなっていた虎ノ助を引っ張り出して抱えた時、頭の中が一瞬真っ白になりました。

📌 体験者プロフィール

年代・性別:30代男性

関連カテゴリ:ペットの後悔(猫の異変を見過ごした後悔)

体験形態:実体験ベース

体験時期:2020年代前半

ペット:保護猫(キジトラ・オス)を約7年飼育・死別後、現在は別の保護猫を1匹飼育中

※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。

キジトラの虎ノ助と、困り顔の日々

虎ノ助というのが、うちにいた猫の名前です。

キジトラのオスで、鼻の横に小さい黒い模様があって。子どもの頃からずっと困り顔に見える猫でした。写真を撮っても、どの角度から撮っても困ってる顔なんです。

性格はかなりビビり。来客があるとすぐ隠れるし、掃除機の音でも一目散に逃げていくくせに、それなのに家族にはベタベタで。自分がソファに座ると絶対に膝に来るタイプ。寝る時も人の足元じゃないと寝ない猫でした。

迎えたのは、自分が仕事帰りに寄ったホームセンターの保護猫譲渡会でのことです。その時は飼うつもりなんてなくて、見るだけのつもりでした。でもケージの奥でずっと鳴いてる猫がいて、それが虎ノ助でした。

「ニャー」じゃなくて、「アォー」みたいな変な鳴き方で。店員さんに「この子、ずっと人を呼ぶんですよ」って言われたのが、なんだか気になってしまって。

それで、家に迎えることになりました。

忙しい毎日を、玄関先で待っていてくれた

当時は一人暮らしを始めたばかりで、仕事もかなり忙しかったです。残業も多くて、帰宅が夜中になることも普通にありました。

でも、家に帰ると玄関まで走ってきてくれるんです。カギを開ける音だけで気づくのか、いつもドアの前で待ってて。疲れてても、その姿を見ると気持ちが切り替わる感じがありました。

病院の先生に「この子は甘えん坊ですねぇ」って笑われたことを、今でも覚えてます。ワクチンの注射の時でさえ、暴れるより先に自分にしがみついてくる猫でした。

7歳くらいの頃、少しずつ始まっていた異変

後悔してるのは、虎ノ助が7歳くらいの頃のことです。

最初は小さい異変でした。ご飯を少し残すようになったんです。でも元気はあるし遊ぶし、自分も「夏バテかな」くらいに思ってました。

当時ちょうど仕事がかなり忙しくて、朝早く夜遅い生活でした。休みも少なくて、「次の休みに病院行こう」と思いながら、数週間経ってしまって。

ある日、吐いた跡が何回分か床にあって。その時初めて「あれ?」って焦りました。でもその時も、ネットで調べて「猫は吐くことある」みたいな情報を見て、少し安心してしまったんです。

今思えば、完全に自分に都合のいい情報だけ見てました。「大丈夫」と書いてあるものだけを信じて、それ以外は目に入れないようにしてたんだと思います。

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玄関に出てこなかった、あの日

普段は帰宅すると玄関まで来るのに、その日は来ませんでした。

部屋の電気をつけても物音一つしなくて、名前を呼んでも返事がない。ベッドの下にいて、呼んでも出てこない。無理やり引っ張り出して抱っこした時、びっくりするくらい軽く感じました。

診察室で告げられた、腎臓の数値

翌日、休みを取って病院へ行きました。

診察台の上でずっと小さく丸くなってて。先生に「かなり痩せてますね。いつ頃から食欲落ちてました?」って聞かれて、ちゃんと答えられなかったです。数週間前からだったのに、そのことすら曖昧にしか言えませんでした。

血液検査とかして、腎臓の数値がかなり悪いと言われました。

先生に言われた言葉が、ずっと残ってます。

「猫は我慢する動物なので、飼い主さんが気づく頃には進行してることが多いです」

その時、自分の中で「もっと早く来てれば」がずっと回り始めました。

点滴通いと、消えない経済的な葛藤

点滴通いが始まりました。最初は嫌がって暴れてたのに、だんだん抵抗しなくなっていったのが、逆につらかったです。キャリーケースを見るだけで逃げてた猫が、全く動かなくなるのを見るのが辛くて。

仕事終わりに病院に寄って帰る生活になりました。正直、かなりお金もかかりました。検査、点滴、療法食。保険に入ってなかったので、毎月の出費も大きかったです。

でもその時は、「もっと早く気づいてれば、この負担も違ったのかな」ってずっと考えてました。お金のことを考えている自分に、また嫌気が差すという繰り返しでした。

家族にも「なんでもっと早く病院連れてかなかったの」って言われて。責める感じじゃなく、普通に言ったんだと思います。でも、かなり刺さりました。

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それでも甘えん坊だった、最後の虎ノ助

虎ノ助は最後まで甘えん坊でした。

具合が悪いのに、自分が座ると膝に乗ってくるんです。細くなった体でゴロゴロ喉を鳴らして。夜中に何回も起きて水を飲みに行く姿を見ながら、「代われるなら代わってやりたい」って本気で思ってました。

最後の数か月は、ほぼ仕事と看病だけの生活でした。もっと遊んでおけばよかったとか、もっと写真を撮ればよかったとか、もっと早く帰ればよかったとか。後悔ってあとから無限に出てくるんだなと、この時初めて知りました。

動画を見返すのが、一番きつかった

一番きつかったのは、元気だった頃の動画を見返した時です。

爪切りを嫌がって変な声を出してる動画とか、カーテンに登って怒られてる動画とか。あの頃は「うるさいなー」って思ってた日常が、全部宝物みたいに見えてしまって。同じ動画を何度も何度も再生しては、結局最後まで見れずに止めることもありました。

別れてしばらく、家に帰るのが嫌でした。無音なのがきつかったんです。コンビニ袋の音を立てても走ってくる猫がいない。朝起きても足元にいない。生活の癖だけが、ぽつんと残る感じでした。

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静かになった部屋と、救われた一言

その後、ペットロスのオンライン相談を一度利用しました。

最初は正直、抵抗ありました。「そんなの意味あるのかな」って。人に話すことでどうにかなる気がしなかったし、正直半信半疑でした。でも、そこで言われた言葉に、少し救われたんです。

「後悔するのは、それだけ大事だった証拠ですよ」

今の保護猫と、伝えたいこと

今は別の保護猫を迎えています。

前よりかなり神経質なくらい、健康チェックをしてます。食欲、トイレ、水を飲む量、全部毎日見てます。少しでも変なら病院に行く。周りから「心配しすぎ」って言われることもあるけど、あの後悔を繰り返したくないので。

今振り返ると、「そのうち治るだろう」が一番危なかったです。忙しいとか、お金とか、現実的に簡単じゃないのも分かります。でも猫って本当に我慢するので、変化を見逃しちゃいけなかった。

同じように後悔してる人がいたら、「気にしすぎかな」くらいで病院に行っていいと思います。自分は逆に「大丈夫だろう」を選んでしまったので。

あと、元気な時の動画とか写真、本当にたくさん残した方がいいです。普通の日こそ撮っておけばよかったって、今でも思います。

同じように、猫の異変に気づいてあげたい人へ

猫は不調を隠す動物です。

だからこそ、「いつもと違う」に気づけるのは、日々のわずかな変化を見ている飼い主だけなんだと、この経験から痛感しました。

ご飯の残し方や動きの鈍さといった小さなサインを、「そのうち治るだろう」で流さないことが、後悔しないための一番の近道だと思います。

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