PR

大学名優先で学部を決めた10代の後悔|経済学部に馴染めず苦労した30代フリーランス男性の話

進学・学歴の後悔体験談アイキャッチ|人生の後悔リアル図鑑 進学・学歴の後悔
この記事は約9分で読めます。

「大学で何を専攻していたんですか」と聞かれるたびに、少し言葉に詰まる。

経済学部です、とは答えられる。でも、そこで何を学んだのかと聞かれると、正直よく分からない。

フリーランスとして働く今も、あの4年間が何だったのか、ときどき考えてしまう。

📌 体験者プロフィール

年代・性別:30代男性

関連カテゴリ:進学・学歴(大学の学部選び)

体験形態:実体験ベース

進学先:経済学部を卒業

現在の職業:フリーランス

※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で一部詳細を変更しています。

大学名を優先して、なんとなく経済学部を選んだ

大学受験のとき、僕が志望していたのは社会科学系の学部だった。

当時の自分を振り返ると、大学名へのこだわりは人一倍強かったと思う。学部選びのほうは、正直そこまで真剣に考えていなかった。

法律に興味があって、法学部に入りたいという気持ちはうっすらあった。ただそれ以上に「いい大学に行きたい」という気持ちのほうが勝っていて、結局、法学部以外の学部もいくつか受験することにした。学部名で受験校を絞り込むという発想自体、当時はほとんど持っていなかったように思う。

最終的に進学することになったのは、経済学部だった。合格通知を受け取ったときは、これでよかったんだと素直にほっとしたのを覚えている。

受験生だった当時、経済に特別な関心があったわけではない。それでも、社会科学系の学部だから、なんとなく自分に合っているんじゃないか──その程度の理由で、経済学部を選んだ。合格発表を見たときも、志望校に受かったという事実のほうが嬉しくて、学部の中身のことはほとんど考えていなかった。

想定していた壁は数学、実際にぶつかった壁は「面白くない」

経済学と言えば、数学を使うイメージが強い。数学でつまずく人が多いという話は、入学前からある程度知っていた。

僕自身、数学は得意なほうではなかった。自信はまったくなかったけれど、「まあなんとかなるだろう」と当時は思っていた。

実際に入学してみると、たしかに一部の授業は難しかった。当時の自分の学力では、理解しきれない部分もあったのは事実だ。

ただ、僕の場合、本当に苦労したのは数学ではなかった。

数学が難しいか難しくないかなんて、振り返ってみれば実はどうでもいい問題だった。そもそも、経済学そのものに、僕は最後まで興味を持てなかったのだ。授業を聞きながら「これを知ってどうなるんだろう」と考えてしまう時点で、もうつまずいていたんだと思う。

関連記事:文学部を受けなかった後悔|経済学部で苦労した30代男性が大学卒業後に気付いた本当の興味

経済学という学問そのものが、最後まで好きになれなかった

入学前は、いろんな授業を受けていくうちに、興味を持てる分野がそのうち出てくるだろうと楽観的に考えていた。

実際、まったく興味を持てなかったわけではない。面白いと思える授業も、なかったわけではなかった。

でも、大半の授業は単位を取るために仕方なく出ているだけで、学ぶこと自体への意識はずっと低いままだった。出席だけして、内容はほとんど頭に残らないまま次の授業に移る、という感覚が続いていた。

その感覚は、卒業後もずっと続いている。経済学部を出て、社会人になった今でも、「あの学びに何の意味があったんだろう」とふと思うことがある。友人と当時の話になっても、授業の内容そのものより、単位が取れたかどうかの記憶のほうが先に出てくる。それくらい、内容が残っていないのだと思う。

いろいろな授業で学んだことのうち、実生活で役に立った部分がどれだけあったかと聞かれたら、正直、ほとんどないと答えるしかない。

強いて挙げるなら、労働法の分野は会社員として働いていれば、多少は役に立ったかもしれない。ただ僕は、これまで一度も会社に雇われたことがなく、ずっとフリーランスとして仕事をしてきた。だから、その知識も結局ほとんど使う機会がないまま、今に至っている。

「社会人に役立つ学問」というイメージは、少なくとも学部レベルでは幻想だった

経済学の理論そのものにも、どこか納得できない部分がずっとあった。

そもそも現実を無視した要素が多く含まれている気がしてならない。不確定な要素、人によって違う感情的な部分──そういうものを最初から排除したうえで、理論が組み立てられている。

人はいろいろな場面で、感情的に物事を決める。でも、そういう複雑な要素をそのまま理論に入れてしまうと、体系立てるのが難しくなる。だから単純化する。理屈としては分かる。

学びやすいという意味では、たしかにそのとおりだと思う。でも同時に、現実の社会ではあまり役に立たないという感覚も、ずっと拭えなかった。

「経済学は社会人になってから、大人になってから役に立つ学問だ」というイメージを持っている人は多いと思う。僕自身、高校生の頃まではそう思っていた。

でも、少なくとも学部レベルで学ぶ範囲では、そのイメージはあまり当てはまらないというのが、今の実感だ。社会で本当に役立つことを学べているという手応えは、当時もなかったし、卒業した今もない。フリーランスとして仕事の相談を受けるときも、経済学部で学んだ理屈より、現場でやりながら覚えたことのほうがずっと役に立っている。

学部選びをやり直せるなら

経済学部は文系ではメジャーな学部で、いろんな大学にある。これから受験する人も、きっと多いはずだ。

ただ、なんとなく経済学部を選ぶと、いろんな面で苦労する可能性があるということは、あらかじめ知っておいてほしいと思う。

数学で苦労する可能性ももちろんある。でも、それ以上に「経済学を学ぶこと自体が面白くないと感じる可能性がある」という点は、絶対に考慮しておいたほうがいい。

どの学部を選んでも、面白くないと感じる可能性はゼロではないと思う。それでも、僕自身が実際にそういう経験をしたから、あえて声を大にして伝えたい。

大学で学ぶ経済学とはどんなものか。範囲はどこまでか。具体的にどんな授業があるのか。そういうことをきちんと調べたうえで、「自分でも大丈夫そうだ」「興味を持てそうだ」と思えた人だけが、経済学部を選んでいくといいと思う。

大学名を優先して、学部名は二の次にしたこと自体は、今も後悔していない。学歴が今の仕事にどこまで直結しているかは分からないけれど、あの選択を間違いだったとは思わない。

問題は、学部名にそこまでこだわりを持たないまま、経済学部を安易に選んでしまった部分だ。在学中もそうだったし、今もその選択を後悔している。

この先の人生で、もう一度大学受験をする機会はほとんどないと思う。でも、もしそんな機会があったら、今度は別の学部を選びたいし、事前にもっと入念に調べたうえで決めたいと思っている。大学名だけを見て、中身を確かめずに4年間を過ごすことがどれだけもったいないか、今の自分は身をもって知っている。

関連記事:彼に合わせて理系を選び全落ちした後悔|浪人で勉強法を変え第一志望に受かった女性の話

学部選びで、まだ迷っている人へ

大学名を優先すること自体は、間違いではないと思います。

ただ、学部の中身を知らないまま安易に選ぶと、大学名では測れない苦労が入学後に続くことがあります。

もし今、同じような選び方をしそうになっているなら、決める前に一度、その学問が実際にどんな中身なのか覗いてみてください。

困った時の選択肢

【自分の気持ちを、毎日少しずつ整理したい方へ】

認知行動療法をベースにしたメンタルケアAIアプリです。日々の気分や出来事を記録すると、AIパートナーが気づきを促す会話をしてくれます。誰かに気を遣うことなく、スマホひとつで気持ちを言葉にできます。

Awarefyを試してみる

そのほか、状況に合わせて選べる窓口もまとめておきます。

【誰かに気持ちを聞いてもらいたい方へ】

オンラインで相談できるカウンセリングサービスです。恋愛・結婚・人間関係・仕事など幅広い悩みに対応しており、公認心理師や臨床心理士など専門資格を持つカウンセラーをプロフィールから自分で選んで予約できます。

まずは相談してみる

公的な窓口としては、よりそいホットラインなどが無料で相談に乗ってくれます。

進路や学問の話を、当時とは違う立場から読み直してみたくなったときのために。

・読んでみる
 → Kindle Unlimited(30日間無料体験)

・聴いてみる
 → Audible(30日間無料体験)

気を張って考え続けた時間の分だけ、目も頭も凝り固まっていることがあります。そんな一日の終わりに、ほっと一息つく時間を持つのもいいかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました