高校の教室で、二人でプロ野球の話に盛り上がっていたときのことを、今でもよく思い出します。
応援してるチーム、違うんですけどね。
それでも会話が途切れないくらい、気が合う人でした。
これは、あと一歩を踏み出せないまま、大切な人と疎遠になってしまった、私の話です。
📌 体験者プロフィール
・年代・性別:30代男性
・関連カテゴリ:恋愛(片思い・告白できなかった後悔)
・体験形態:実体験ベース
・体験時期:高校時代〜大学時代
・交際歴:なし(現在も独身で、恋愛からは距離を置いている)
※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。
野球とアニメと成績、これ以上ないくらい噛み合った人
高校2年生のクラス替えで、Sさんと同じクラスになりました。3年生でもそのまま同じクラスで、気づけば2年間、隣り合わせの教室で過ごしていたことになります。
「気が合うかもしれない」と最初に思ったのは、野球の話がきっかけでした。
私は小学生の頃からずっと野球が好きで、中学では野球部にも入っていました。高校生になってからもプロ野球はほぼ毎試合チェックするくらいの野球少年で。Sさんも同じようにプロ野球をよく見ている人で、応援しているチームは違いましたが、それでも試合の話で普通に盛り上がれる雰囲気があったんです。
それだけじゃなくて、アニメや漫画の話も合いましたし、Sさんは学校でもかなり勉強ができる方でした。性格もルックスも、正直に言うと自分の好みのど真ん中で。
今振り返っても、あそこまで自分と噛み合う人には、後にも先にも出会っていません。
実際に会話をする機会は何度かあって、Sさんが自分に多少なりとも好印象を持ってくれているんじゃないか、と感じる瞬間もありました。
——それでも私は、Sさんに告白しないまま、高校生活を終えました。
「彼女はいらない」と思っていた、当時の私
「なんで言わなかったんだろう」と聞かれると、正直、理由ははっきりしています。
当時の私は、彼女が欲しいという気持ちが、かなり薄かったんです。
恋人ができると、生活が大きく変わる気がしていました。デートの予定を合わせたり、こまめに連絡を取ったり。そういうことに時間や手間を取られるのが、なんとなく面倒に思えていて。
高校にも大学にも友達はいましたし、恋人がいなくても十分楽しくやれている実感がありました。だから、恋人はいなくてもいい、という気持ちのほうが、いつも少しだけ強かったんです。
告白して付き合うという選択肢は、あえて自分の中で封印していたようなところがありました。
あそこまで気が合う相手だったのに、動かなかったのは、そういう理由からです。
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SNSで見つけた「もしかして同じ大学」という予感
高校を卒業してからは、Sさんと直接会うことは一度もありませんでした。ただ、当時流行っていたSNSで、たまに彼女を見かけることはあったんです。
日記のようなものを、たまに覗く程度のことはしていました。
ある日、その日記の内容を見て、ちょっと驚いたことがあります。
もしかして、Sさんは自分と同じ大学に通っているんじゃないか——。
文面から、そんな雰囲気を感じたんです。確定ではなかったんですが、また会えるかもしれない、という予感がありました。
でも、ここでも私は何も行動を起こしませんでした。結局、大学生活でSさんとの縁はまったくなく、それは今日まで続いています。
気づけば、思い出す人になっていた
後悔の気持ちが少しずつ芽生えてきたのは、大学を卒業したくらいの頃からでした。
その頃になっても、誰かに告白したいという気持ちはあまり湧いてきませんでした。ただ、この頃から、新しく誰かを好きになるということ自体が、ほとんどなくなっていったんです。異性に魅力を感じる場面も、かなり限られていきました。
代わりに増えたのが、中学や高校時代を思い出す時間でした。懐かしむたびに、自然とSさんの顔が浮かんでくる。
無意識のうちに、ずっと彼女を意識し続けているような感覚が、消えないまま続いています。
高校生のときは、同じクラスにいるというだけで、そばにいる実感がありました。大学生のときも、直接会えなくても、SNSを見れば近況を知ることくらいはできました。
でも、それ以降は、直接会う機会もなければ、SNSの更新も止まってしまって。自分の中だけ、時間が止まったような感覚になっていったんです。
今頃何をしているんだろう、と思う瞬間が増えていきました。少し前まで身近だった人が、いつの間にかずいぶん遠い存在になってしまった。
その実感だけが、はっきりと残っています。
今も消えない、たった一人の存在
付き合いたい、というより「そばにいたい」というほうが、正直な気持ちに近かったと思います。でも、それすらもう叶わない今は、後悔という感情のほうが強く残っています。
これまでの人生を振り返っても、Sさんほど好意を抱いた相手は、他にいません。結果的に、彼女が自分にとって一番特別な存在だった、という認識でいます。
今どこで何をしているのかは分かりませんし、もう結婚しているかもしれません。今更連絡を取りたいとは思いませんし、疎遠になってしまったこと自体は、仕方のないことだとも思っています。
それでも、今後もずっと忘れられない人だという確信だけはあります。
彼女以上に特別な思いを抱ける相手に、この先出会える気がしない——そう思う自分もいて。
仕方ない、という納得と、未練のような気持ちを、同時に抱えたまま生きているというのが、今の正直なところです。
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気持ちを伝えるかどうか、まだ迷っている人へ
この方の後悔で特徴的なのは、告白しなかった理由が「勇気が出なかった」ではなく「恋人ができる面倒さを避けたかった」という、当時なりに筋の通った判断だったことです。
でも関係は自分のタイミングだけで維持できるものではなく、相手の卒業や引っ越しである日突然「選べる側」から「選べない側」に変わってしまいます。
まだ大丈夫だと思えているうちに動けるかどうかが、後から振り返ったときの分かれ目になるのかもしれません。
困った時の選択肢
【気持ちの整理から始めたい方へ】
言えなかった想いをそのまま抱え続けるのは、しんどいものです。
まずは自分の気持ちを言葉にして整理するところから始めてみませんか。
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そのほか、状況に合わせて選べる窓口もまとめておきます。
・過去を糧に、次の恋愛へ一歩踏み出したい方は
→ AIデート保証型の恋活アプリ【バチェラーデート】
・誰かに話して気持ちを整理したい方は
→ オンラインカウンセリング cotree
公的な窓口としては、よりそいホットラインが無料で相談に乗ってくれます。
過去の恋を振り返るとき、本の力を借りるのもひとつの方法です。気になった一冊を、まず無料で試してみませんか。
・読んでみる
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・聴いてみる
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言葉にできなかった想いを、これからは書き留めておくのもいいかもしれません。ふとした後悔を静かに整理できる一冊のノートを、日々の傍らに置いてみませんか。
