正直に言うと、僕の人生で一番悔いが残っているのは、好きだった女の子に「もっと早く告白しなかったこと」です。
たった2日。その差で、彼女は別の男のものになりました。
📌 体験者プロフィール
・年代・性別:40代男性
・関連カテゴリ:恋愛(高校時代の片思い・大学時代の失恋)
・体験形態:実体験ベース
・体験時期:2000年代
・現在の状況:信頼し合えるパートナーと交際中
※プライバシー保護のため、個人が特定されない範囲で仮名化・一部詳細を変更しています。
隣の席から始まった、一方通行の片思い
高校に入学して、最初に隣の席になったのが、その子でした。
席が近いというだけで、話す機会は自然と増えていって。最初はただのクラスメイトだったはずなのに、気づいたら、一目惚れというやつをしていました。
とにかく、話していて楽しかったんです。何を話しても会話が弾んで、笑いのツボも合って。「この子といる時間が一番楽だな」って、授業中もその子のことばかり考えるようになっていました。
告白したい。その気持ちは、すぐに芽生えました。
でも、いざとなると言い出せない。「今日こそ」と思っても、タイミングが難しくて。放課後に二人になれそうな瞬間を狙っては、結局なにも言えずに帰る。そんな日々を、僕はずるずると続けてしまいました。
9か月かけて告白した日、彼女には2日前に彼氏ができていた
機会をうかがっているうちに、入学から9か月が過ぎていました。
さすがにもう限界だと思って、僕はやっと勇気を出しました。震える声で、好きだと伝えた。
返ってきたのは、こんな言葉でした。
「ごめん、実は……付き合ってる人がいるんだ」
しかも、その彼氏ができたのは、たったの2日前だというんです。
頭が真っ白になりました。9か月も狙い続けて、あと2日早ければ。いや、9か月のうちのいつでもよかったのに。なんで自分は、あんなにグズグズしていたんだろうって。
好きだった分だけ、ショックは大きかった。本当に、好きだったんです。
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卒業まで引きずった自責と、恋愛に臆病になった僕
その日から、高校生活は僕にとって黒歴史になりました。
自分を責める気持ちが消えなくて。「もっと早くアタックしていれば」と、何度も何度も同じことを考えてしまう。授業中、その子と目が合うだけで胸が痛みました。
しかも、話が合って楽しかった相手だっただけに、よけいに落ち込みました。あんなに気の合う子には、もう一生出会えないんじゃないか、って。
この後悔は結局、高校を卒業するまで引きずりました。
失恋の傷がようやく癒えたのは、大学に入ってから。それまでの僕は、恋愛そのものに臆病になっていました。また同じ思いをするくらいなら、最初から好きにならないほうがいい。そんなふうに、心に蓋をして過ごしていたように思います。
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大学のテニスサークルで、今度は自分から告白した
大学に入って、テニスが好きだったので、テニスサークルに入りました。
その新歓の飲み会で、たまたま隣の席になったのが、同じ新入生の女の子でした。
話してみると、これがまた、驚くほど意気投合して。気づけば二人で盛り上がっていました。高校のあの苦い思い出が、ふっと頭をよぎりました。
——好きになったら、今度こそ告白しよう。もう、あんな悲しい思いはしたくない。
そう自分に言い聞かせて、勇気を振り絞りました。そうしたら、相手もOKしてくれて。あっけないくらいに、僕たちは付き合うことになったんです。
彼女は同じ経済学科で、経済の話で盛り上がることも多くて。一緒にいて、本当に楽しかった。高校のときに言えなかった分まで取り戻すみたいに、僕は浮かれていたんだと思います。
「校舎の隅でキスしてた」共通の友人から聞いた、彼女の浮気
ところが、その幸せは、長くは続きませんでした。
ある日、彼女とも共通の友人だった女の子から、こう告げられたんです。
「この前、別の男の人と、校舎の隅っこでキスしてるの、見ちゃって……」
一瞬、何を言われたのか分かりませんでした。そんなわけあるか、と。別の男とキスなんて、絶対に有り得ない。そう自分に言い聞かせながら、内心はものすごく動揺していました。
まさか自分が、恋愛でこんな壁にぶち当たるなんて、思ってもいませんでした。
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「今忙しいから、また今度」見て見ぬふりした兆候と、食堂での別れ
言われてみれば、兆候はありました。
「遊びに行こう」と誘っても、「今忙しいから、また今度ね」と返されることが、いつの間にか増えていたんです。
でも僕は、恋愛に疎いところもあって。その兆候に薄々気づきながら、見て見ぬふりをしていました。気づきたくなかった、というのが正直なところかもしれません。
それから1か月くらい経って、彼女から「話がある」と呼び出されました。場所は、大学の食堂でした。
「好きな人ができてしまって。貴方とは、もう付き合えない」
そう、はっきり告げられました。
不思議と、高校のときほどの後悔はありませんでした。浮気のことは知っていたので、どこかで「そう長くは続かないだろうな」と、諦めモードに入っていたんだと思います。だから別れ話を切り出されたとき、僕はすぐに了承しました。
恋愛から少し離れて、3回目でようやく報われた
そのあとは、しばらく恋愛はいいかな、という気持ちでした。
まずは勉強やアルバイトを頑張ろう。そう思って、恋愛から距離を置いて過ごしていました。
それから時間が経って、僕は3回目の恋愛をすることになります。これが、本当に良かった。
高校では告白する勇気がなくて、何もできないまま終わった。大学では彼女ができたけれど、浮気されて振られた。そんな僕でも、ちゃんと報われる日が来たんです。
今のパートナーとは、お互いに浮気をする素振りもなく、信頼し合って楽しく過ごせています。あの辛い経験があったからこそ——なんて綺麗にまとめるつもりはないですけど。それでも、遠回りした分の何かは、確かに残っている気がします。
告白できる時に、告白してほしい
もし、これから恋愛したい人や、今まさに片思い中の人に、何か伝えられるとしたら。
僕が言いたいのは、告白できる時には、当たって砕けてもいいから告白すべきだ、ということです。
告白して、付き合えないかもしれない。振られるかもしれない。でも、振られたとしても、伝えればスッキリするんです。僕がそれに気づけたのは、情けないことに、大学生になってからでした。
告白できずに、好きな子が別の男と付き合ってしまう。あの経験は、本当に長く引きずります。
それからもう一つ。付き合い始めたら、浮気だけは絶対にしないでほしい。僕は浮気された側ですが、だからこそ、相手を悲しませることは自分は絶対にしないと決めました。その覚悟がないなら、恋愛はしないほうがいい。これは、被害者だった僕が見つけた、たった一つの誓いみたいなものです。
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いま伝えるか迷っている人へ
9か月も機会をうかがって、あと2日が間に合わなかった——この後悔の正体は、「出会いがなかった」ことではなく「動けなかった」ことのほうにあります。
気持ちがある以上、伝えるか伝えないかは技術ではなく、最初の一歩を踏み出せるかどうかなんですよね。
もし今、同じように切り出せずにいるなら、まずは自分の気持ちと、何が怖いのかを、一度ことばにしてみてください。
困った時の選択肢
【一歩を踏み出せず、恋愛に臆病になっている方へ】
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言えなかった気持ちを、便箋に書き出してみるのもひとつです。誰かに渡さなくても、自分の本音を整理する手がかりになります。

